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花音

花音

6完結!

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作品のあらすじ
父を知らずに育った花音(かのん)は、バイオリンを武器に、音楽界で注目を浴びることで、父を捜そうと決意する。天才少女・花音の華麗な恋の物語!
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    テレビ番組のテーマ曲を創ることになった新進作曲家・天童は、曲作りのインスピレーションを得るためモンゴルに渡る。彼は町外れの地で小さなホテルを営む日本人の母娘に出会う。娘の名は林花音(かのん)。生まれながらに音楽の才能に恵まれ、バイオリンを天才的に弾きこなす美少女だ。彼女は父親を知らず、母親がモンゴルに来る前にすでにお腹に宿っていて、この国で生まれ育ったのだった。花音はしだいに天童と親しくなるが、そんな折、母が事故で死亡。死ぬ間際、花音の父親は実は生きており、音楽家だとだけ言い遺す。花音は日本で一流のバイオ
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    バイオリンを手にモンゴルから日本にやってきた花音(かのん)は、若き天才指揮者・三神(みかみ)が理事長を務める音楽学校に入る。だが強情な性格のせいか、他の生徒から孤立し、学校生活になじめない。また三神とも対立。彼女はドイツ音楽界を牛耳るローエ家の未亡人の愛人でありながら、その娘と婚約し、学校の女教師とも情事を重ねる野心家の三神が気に入らなかった。権力欲ばかりで、音楽を愛していないと、彼をなじる花音。だが音楽界という、食うか食われるかの世界に生きる三神のリアルな言葉の前に、自分の音楽観が大きく揺らぐ。そんな中
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    音楽家だということしかわからない父親を捜し出すため、日本に来た花音(かのん)。その彼女の前に、亡き母と親交があったと思われる音楽家のひとり、沢浩基が姿を現す。彼はヨーロッパで活躍中のバイオリニストで、帰国は5年ぶり。指揮者の三神(みかみ)とも競演することになっていた。沢と対面した花音は、思わず「父さん」と呼びかけるが、彼はひどく動揺した面持ちで、その場を逃げ出してしまう。その様子に、花音は自分は望まれないで生まれてきたのではないかと思い悩む。そんな彼女を本当の父親のように慰め、抱きしめる三神。だが実は、沢
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    花音(かのん)は、父かもしれない梶原幸生が審査委員長を務めるピアノコンクールに参加。ピアノでも実力を発揮し予選をパス。本選でも梶原に推されて、特別賞を授賞する。そして梶原に、三神(みかみ)とともに秘密のパーティー招かれる。もしや本当に父?と期待する花音。だが梶原は実はホモセクシャルで、花音の父では有り得なかった。梶原の狙いは三神で、パーティーへの招待は、彼を自分のものにしようとする罠だった。ふたりは全身をマヒさせる強い酒を飲まされ、捕えられる。三神に迫る梶原の淫らな手…。しかし、花音はモンゴル育ちで酒に強
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    いつしか三神(みかみ)を愛するようになった花音(かのん)だったが、彼はローエ夫人の娘と結婚。花音は言いしれぬ寂しさを覚える。その三神が、花音の父かもしれぬ音楽家指揮者のケント・グレゴリーを連れて帰国する。花音と顔を合わせたグレゴリーは、自分は花音の父親だと言い切る。そして彼女の母との思い出を語る。やっと父に会えたと喜ぶ花音。失恋の痛手も、“自分には父がいる”と言いきかせ、なんとか乗り越えようとする。だが三神が時おり見せる優しさに、花音の彼への思いは前にも増して募っていく。またグレゴリーのたっての希望で、花
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    やっとめぐり会えた父、指揮者のケント・グレゴリーが死去。花音(かのん)は葬儀のため、三神(みかみ)とともに米国へ。式を終え、グレゴリー邸に戻った花音と三神は、そこで互いの気持ちを確かめ合い、ついに結ばれた。ふたりは幸せをかみしめながら、帰途につく。その頃日本では、音楽学校の講師・天童が偶然、グレゴリーの遺書を発見。そこには、花音の父親についての驚くべき真実が書かれてあった。花音の本当の父は、ケント・グレゴリーではなく、なんと三神だったのだ! 三神はその事実に気づき、花音の前から姿を消す。花音も天童から真実