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龍-RON-

龍-RON-

42完結!

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作品のあらすじ
1928年の京都を舞台にしたこの物語は、押小路男爵家の長男・龍が、武道専門学校校長・内藤の教えに感銘を受け、武道の道を追い求めるところから始まる。一方、龍の幼なじみで祇園の舞妓の小鈴との恋愛模様が、もう一つの軸として描かれる。
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    押小路男爵家の長男・龍は、武道専門学校校長・内藤の教えに感銘を受け、武道専門学校「武専」に入学することになった。その登校初日の朝、乱暴者たちとケンカをしている龍を見ている男がいた。「武専」で顔合わせを済ませた龍の前に、そのときの男が現われ…。次第に戦争へと傾斜していく昭和初期の京都を舞台に、ひたすら剣の道を極めんとする男・龍の破天荒な生き方を描く!!
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    小路家を叔父の卓磨が訪ねて来た。彼に将来のことを聞かれた龍は、武の道を極めたいという。そんな龍を卓磨は祇園に連れ出す。そして龍の幼なじみで舞妓の小鈴のいる前で卓磨は龍にピストルを向け、武道がどれほどの役に立つのかと言い出す。
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    武専生は即位礼=御大典の警護に当たることになった。剣道科の龍たちは、素手でも戦えるようにと柔道科に稽古を付けられる。だが、柔道科には、龍を異常に敵視する百鬼と言う男がいた。そして、田鶴ていは押小路の屋敷で下働きをすることになった。
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    龍の出生の秘密が明らかになる。龍は母・紅子が日本人だと聞かされていたのだが、実は中国人だったのだ。龍の父・一磨によると、彼が中国にいた頃に出会い、龍の妊娠と同時に姿を消してしまったという。そして一磨は、彼女が紫禁城後宮の女官らしい事を突き止めたと言うのだが…。
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    女学校に通い始めたていは、学校の帰り道に龍と待ち合わせていた。そんなとき街中でヤクザにからまれる朝鮮人を見かける。そこに朝鮮人街の親玉シン・スンシンが現われ、ヤクザたちをあっという間に投げ飛ばした。シンの強さに感服した龍は、一緒にいたスションに、シンに会わせてくれるよう頼むが・…。
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    ていとの結婚に反対された龍は、家を出て職探しを始めた。しかし、まだ学生の龍はなかなか仕事にありつけない。なけなしの金をはたいて買った饅頭を橋の下で食っていると、横から伸びる手があった。浮浪者の老人と饅頭を賭けた龍は負けてしまい、その上、着物まで取られてしまう。
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    押小路の家に戻った龍は、自分が世間知らずだったと悟り、ていとの結婚のためにも勘当してくれと一磨に言う。だが一磨は二人の結婚を認め、三人だけの仮祝言を挙げることになった。しかし、ていを追って、警察の一団が押小路家を捜索にやって来た。
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    野上球子の子供を預かったていは、五人の子供を抱え生活に困っていた。そんなとき、突然訪ねてきた球子の夫に世話してもらい、映画撮影所の食堂で働くことになる。撮影所の食堂で働き始めたていは、スター女優の入沢たき子が台本の読み合わせをしているのを見ていたところ…。
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    初めて準主役を与えられたていは、脚本に疑問を抱いていた。監督から三日間の猶予を与えられ、演技プランを練るてい。そのような新人らしからぬ行為は、撮影所内で不評を買いかねない。ていはそれに演技で答えることが出来るのか!?
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    入沢たき子のプロダクションに入ったていは、入沢邸に住み込むことになった。女優のイメージ作りを最優先するたき子は、ていを龍から遠ざけようとする。その頃龍は、祇園に戻っている小鈴の家の前を通りかかり、家に上がって話をしていた。