主人公のみさきは、両親に捨てられ使用人の洋平に育てられた。洋平に引き取られてからは、オオカミのトキといつも一緒に遊んでいた。いつしか、みさきとトキは友達になり、みさきは女の子ながら、とてもたくましい少女に成長した。ある時、トキは焼けて死んでしまう。それをきっかけに、みさきは住んでいた島を出て、ある男についていくことにした。島を出たみさきには、幾多の困難が待ち受けていたが、その男の言葉を信じて、懸命に乗り越えてゆく。さらに、みさきを捨てた父親が、その島の主権を握る大物であることが判明する。様々な葛藤...

島を出たみさきを待ち受けていたのは、人間の欲望の渦だった。みさきを捨てた母親の夏江が島の海龍一族の当主であったため、それを利用すべく、様々な人がみさきに近づく。島のヤクザの長に引き取られ、自分を捨てた父親の元に引き取られ…。最終的にみさきは島に戻ることとなったのだが、そこでまた一悶着があり、みさきは知るべきではなかった、そして知りたくなかったことを知ってしまうのである。誰も信用せず、一匹狼のように生きていくと決めたみさきであったが、ある事実を知ってしまい、その覚悟は揺れるのである。みさきはこれから...