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あの人は悪魔

あの人は悪魔

28完結!

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作品のあらすじ
朝起きて顔を洗いまず机の前に座る。メールをチェックして生活のための記事を書く。時々徹夜して生活時間がずれていく。たまの息抜きは取材と称したCDショップ巡り。それが27歳売れないフリーライターの私の日常。大学時代に付き合い始めた太一との同棲生活も、もう5年。太一は優しいし、私の仕事に理解があるし、とてもいい彼氏…なんだけど、最近はレス気味…。居心地は良いけれど刺激の無い毎日。そんな折掛かって来た1本の電話。その誘いに乗らなければ、このまま退屈だけれども平穏な日々が続いたのかも知れない。でも、私は誘いに乗り、出会ってしまった。その、「悪魔」と――…。平凡だった私の人生が、淫らに打ち壊されていく…!
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    朝起きて顔を洗いまず机の前に座る。メールをチェックして生活のための記事を書く。時々徹夜して生活時間がずれていく。たまの息抜きは取材と称したCDショップ巡り。それが27歳売れないフリーライターの私の日常。大学時代に付き合い始めた太一との同棲生活も、もう5年。太一は優しいし、私の仕事に理解があるし、とてもいい彼氏…なんだけど、最近はレス気味…。居心地は良いけれど刺激の無い毎日。そんな折掛かって来た1本の電話。その誘いに乗らなければ、このまま退屈だけれども平穏な日々が続いたのかも知れない。でも、私は誘いに乗り、出会ってしまった。その、「悪魔」と――…。平凡だった私の人生が、淫らに打ち壊されていく…!
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    逃げるように帰って来てしまった。いつも通り優しく迎えてくれる彼氏に申し訳ない。…でも、もう二度と会う事はないんだし…。…ない…はず…。
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    一線を越えてしまった。これはもう完全に浮気だ。でも何故か浮気をしてからの方が太一と上手く行っている気がする。やっぱり私にとって一番大切なのは太一。今ならまだ引き返せる、今なら…。
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    今日こそは編集長との関係を解消する。そう心に決めて編集部を訪れた矢先、太一から咲希が自殺未遂したと連絡が―――…。何故!?急いで病院に駆けつけるも咲希が縋り付いたのは私じゃなくて――…。
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    あれから数ヶ月、色々なものを忘れる様に仕事に打ち込んだ。付き合い始めた記念日、太一に指輪を渡され私は結婚を了承した。でもセックスする気にならない。最後にした編集長とのそれが忘れられなくて。
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    写真と一緒に送られた手紙には編集長と初めて会ったバーに来いと書いてあった。そこで私を待っていたのは見知らぬ男。写真と引き換えに大金を要求され、窮地に立たされた私を救ってくれたのは…。
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    編集長との関係が復活してしまった。だけどその日以降、太一の帰宅が早くなり、編集長と遅くまで一緒にいる事ができない。ある日編集長との食事の帰り、たまには外食でもと太一から誘いの電話が入り…。
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    あれから私たちは、お互いにあの日の話題を避けて何事もなかったように過ごしている。それでもぎこちない空気は誤魔化すことができない。早く別れ話を切り出さなきゃ、そう思っていた矢先ーー…。
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    太一が周りから固めて、私を逃さないようにしているのがわかる。耐え切れず、ついに不倫の事を告白するが――…。「知ってるよ?だから、なに?」
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    誰もが太一を良い旦那様だと褒める。そうしてどんどん外堀が埋まって私は孤立していく。「いっそこの子が産まれなければ」