『ユサブル』の作品一覧
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実央マリー
- フリーの建築士としてバリバリ稼いでいた浜村鮎子(はまむら・あゆこ/29歳)だったが、これまで一度も男に縁がなく、結婚相手探しに焦っていた。そんなとき合コンで知り合った、大手コンピュータ会社の社員だという男・野川渉(のがわ・わたる)と知り合い、その日のうちにベッドイン! たちまち渉は鮎子の一人暮らしのマンションに...
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小牧成
- 「た~けや~、さおだけっ」…誰もが一度は聞いたことがあるのではないだろうか? 住宅街をゆっくりと軽トラックで回り、「2本で千円!」という信じられない低価格を連呼する存在。“物干しざおなんて消耗品じゃなし、そんなに何本も売れるものかしら? 利益なんて出るの?“…あるとき、そんなふうに訝しく思った一人の主婦が、興味...
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宮城朗子
- やさしい夫と二人、幸せに暮らす主婦・佳菜(かな/26歳)だったが、その心中には、昔自分のことを捨てて男と駆け落ちした実母への許しがたい憎しみを秘め続けていた。「私の母親は、父がその後再婚した良子(りょうこ)さんだけよ!」実母への深い憎悪の反動ででもあるかのように、深い愛情を持って自分を育ててくれた養母への信頼と...
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大島真知子
- それはまさに青天の霹靂だった…あの真面目でやさしい夫が痴漢容疑で逮捕されるなんて――! その日の朝、夫は風邪気味の妻に代わって朝食を作ってくれた上に、イヤな顔ひとつせずゴミ出しまでしてくれて…おかげでいつもより15分遅い電車に乗って勤めに向かったのだが、その満員の車中で近くにいた女子高生から痴漢行為を訴えられ、...
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鹿野景子/唐沢俊一
- やり手の女性部長として職場で厳しくにらみをきかせる桑原苑枝(くわばら・そのえ)は、妻子ある若きイケメン社長と不倫の関係にあった。ところがある日、実は社長には苑枝のほかにもう一人、社内に不倫相手がいるというウワサを聞いてしまい、しかもそれは、いつも苑枝が仕事上の失態を叱責している、若いだけが取り柄のバカOL・高山...
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なせもえみ
- 派手めで我の強い女・三善敦代(みよし・あつよ)は、都会で愛人生活を送っていたがあえなく捨てられ、その相手との間にできた娘・あゆかを連れて、すごすごと生まれ故郷の田舎に帰ってきた。実家に戻れば母親から辛く当たられるに決まってる…そう思うと憂鬱になる敦代。そんなとき、昔同じ陸上クラブの仲間だった内野曜子(うちの・よ...
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時田かける
- ウェディングドレスに身を包んだ三谷玲子(みたに・れいこ)は呆然としていた。まさにこれから結婚式を挙げようという新郎の天野京介(あまの・きょうすけ)が一向に会場に現れないのだ。もちろ
ん、そのほか出席するはずの彼の親族等も一人も姿を見せず、さらには新婦側の招待客たちから集められたご祝儀も忽然と無くなっていた。そ...
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佐香厚子
- 28歳の森末晶美(もりすえ・あきみ)は、夫・亮介(りょうすけ/32歳)と、幼稚園児のひとり娘・真奈(まな)の3人家族で幸せに暮らす平凡な主婦だったが、ある日何者かが『ご主人にはほかに好きな女がいる』と書かれたFAXを送ってくる。ただのいたずらかと見なかったことにする晶美…しかしほどなく、亮介の背広に自分のもので...
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本堂淳一郎/天龍寺弦/左近士諒
- 昭和25年(1950年)1月18日午前3時、広島県呉市。呉警察署の捜査員一行は、殺人容疑で手配だった『悪魔のキューピー』こと大西政寛が潜伏しているとの情報を受け、暴力団・山川組関係者宅を包囲した。大勢の警官たちがなだれ込むと、果たして大西の姿はそこにはなく…かと思いきや、コタツの中に身を潜めていた大西が姿を現す...
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神崎順子
- 【29歳・主婦の体験】一人目の夫・尾形は借金癖がある上に、乱暴なDV夫だった。当初は激情しやすいその性格も自分への愛と執着の証と思い、なんとか耐え忍んでいた私だったが、暴力の矛先がとうとう二人の幼い子供たちに向かわんとしたとき、ついに私は彼のもとを去った。その後、女手一つで幼い子供たちを育てながら働く日々は大変...
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実央マリー
- 【29歳・主婦の体験】私の母・文子(あやこ)は今、66歳になりますが、もう長い間ずっと精神科に通っています。なぜそんなことになったのか? これは母の苦労ずくめの信じがたい半生を綴ったものです――…。生まれつき体が大きく頑丈だった母ですが、田舎育ちゆえに都会での生活に憧れ、姉と一緒に上京して小さな店で商売を始めま...
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小牧成
- 【54歳・デパート勤務の体験】5人兄妹の長女である私の母の末妹・未知(みち)叔母さんが、72歳で亡くなった。老朽化してボロボロの自宅賃貸アパートでの孤独死だった。そもそも仕事一筋に生き、生涯独身を通したものの実家である持ち家一軒家に住み、悠々自適の年金生活を送っていた彼女が、なぜこんな侘しい最期を迎えなければな...
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神崎順子
- 【55歳・歯科衛生士の体験】これは、私の友人・町田由香利(まちだ・ゆかり/42歳)を巡って、固い友情と信じがたい戦いの顛末を綴った、本当にあった物語です。私と彼女が出会ったのは今から二十数年前、お互いに独身の一人暮らしという境遇もあってすぐに意気投合し、仲良くなりました。とはいえ、もともと自立心の強い私に対して...
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剣名舞/大矢結子
- 風雪吹きすさぶ北の果て、北海道T女子刑務所。一人の女囚が収監されてきた。名は柊 悠紀(ひいらぎ・ゆき)。持ち前の美貌と器用さを悪用し数々の男たちを手玉にとり、金をだまし取ってきた末に、その中の一人を誤って死なせてしまったという詐欺・過失致死の罪だった。ときに敵対し、ときに共感を有しながら、同房の個性的な女囚たち...
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剣名舞/大矢結子
- 風雪吹きすさぶ北の果て、北海道T女子刑務所。一人の女囚が収監されてきた。名は柊 悠紀(ひいらぎ・ゆき)。持ち前の美貌と器用さを悪用し数々の男たちを手玉にとり、金をだまし取ってきた末に、その中の一人を誤って死なせてしまったという詐欺・過失致死の罪だった。ときに敵対し、ときに共感を有しながら、同房の個性的な女囚たち...
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剣名舞/大矢結子
- 風雪吹きすさぶ北の果て、北海道T女子刑務所。一人の女囚が収監されてきた。名は柊 悠紀(ひいらぎ・ゆき)。持ち前の美貌と器用さを悪用し数々の男たちを手玉にとり、金をだまし取ってきた末に、その中の一人を誤って死なせてしまったという詐欺・過失致死の罪だった。ときに敵対し、ときに共感を有しながら、同房の個性的な女囚たち...
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佐香厚子
- 岩手県宮古市でフルートとピアノの教師をしつつ、コンサートなどの演奏活動も行っている音楽家の野崎千賀子(のざき・ちがこ)。彼女が震災に見舞われたのは、母を車で病院へ送ったあと、自宅でピアノの生徒が来るのを待っているときだった。襲い来る大津波の中、母も彼女自身も奇跡的に九死に一生を得たのだが、代々続いた実家も何もか...
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佐香厚子
- 2011年3月11日14時46分18.1秒に発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震によって、東北地方を中心に12都道府県で2万2312名の死者・行方不明者を出した東日本大震災。数多くの人々が、愛する人を、ものを、場所を失った、この未曽有の悲劇の渦中で、未来への希望を胸に立ち上がった女たちがいた――…...
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佐香厚子
- 住み慣れた家を、愛する夫を、そして大切な家族を、震災による大津波で一瞬にして奪われ、荒れ果てた瓦礫の中に呆然と立ち尽くす3人の女たち…その中のひとり、草花や樹木をこよなく愛する吉田正子(よしだ・まさこ)は、美しい植物を植えて壊滅した土地を華やかに彩り復活させたいと願うものの、辺りを埋め尽くす膨大な量の瓦礫に一旦...
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佐香厚子
- 高田晴美(たかだ・はるみ/60歳)は一人古びたアパートに住み、介護士として働いていた。すぐ近くのアパートには元夫の高田義尚(よしなお/62歳)が独居し、4人の子供たちは皆それぞれ自立して暮らしていた。晴美と義尚が別れたのは、義尚が商売で失敗し負債を抱え、あくまでその累が晴美に及ばないようにするための形式的なもの...
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天龍寺弦/山平重樹/松久由宇
- 昭和5年(1930年)・春、石川県七尾市。七尾商業高校に、「ケンカは七尾で一番、剣道の腕でも部長とタメを張り、酒も底なしの大酒豪」と評判をとる1年生がいた。その名を浜本政吉(はまもと・まさきち)――そのバカ強さから自ら“バカ政”と名乗ったこの男こそ、その持ち前の腕っぷしと気風のよさで、のちに東京・銀座でみるみる...
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暮林せな
- 結婚して、父母の住む実家を出て暮らす主婦・原田ゆう子の元に、ある日衝撃の悲報がもたらされる。なんと父が家に火を放ち、母を殺したというのだ。ゆう子には信じられなかった。元々亭主関白な父だったが、母が一人では歩けない体になってからは、まるで人が変わったように母を大事にし、介護に家事にと甲斐甲斐しく一人でがんばってい...
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小牧成
- 真面目でやさしい夫と堅実に見合い結婚し、何の問題もない平穏な夫婦生活を送る専業主婦の主人公(54歳)にとって、目下いちばんの悩みの種は、一向に結婚する気配を見せない30歳のひとり娘・かおりの行く末のこと…業を煮やした彼女は、同じような未婚の息子・娘を持つ親たちが、わが子らに代わって自らお見合いして相手を探すとい...
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時田かける
- 父亡きあと、遺された母と妹・英美(ひでみ)との三人で暮らしていた敦美(あつみ)だったが、その後自分は結婚、そして英美も大学の関係でと次々と実家を出て、母は独居生活となった。たとえ一人になっても、元気で気丈な母のことを何も心配していなかった敦美だったが、ある日突然、衝撃の知らせが…なんと実家に泥棒が入ったというの...
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時田かける
- 人気ジュニア小説家として人気急上昇中の葛城都羽(かつらぎ・とわ/36歳)は独身という触れ込みで、アシスタント兼マネージャーの山本縁(やまもと・ゆかり/30歳)と二人三脚で、多忙な原稿執筆の日々に追われていた。しかし実は、都羽には過去に結婚歴があり、夫との間に一人娘の飛鳥(あすか)をもうけながら、作家になる夢捨て...
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天龍寺弦/芹沢耕二/北村永吾
- 昭和33(1958)年2月10日深夜。大阪飛田新地――日本の暴力地図を一気に塗りかえた伝説の大激闘の幕が切って落とされた。当時、やくざ者でさえも恐れをなし震え上がった凶暴集団・鬼頭組の荒くれ者100人に対し、たった8人で斬り込んだ男たち……それを率いたのが、”マテンの黒シャツ”こと柳川次郎であり、この日本の暴力...
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西木正明/東史郎/田丸ようすけ
- 昭和56(1981)年夏、東京。日本最大のヤクザ組織・山口組三代目組長、田岡一雄(享年68歳)の葬儀が盛大に営まれた。そこには同業者のみならず、勝新太郎、鶴田浩二など昭和の銀幕を代表する数多くの大スターに混じって、あの戦後最高の歌姫・美空ひばりも駆けつけ、遺影の中の田岡に向かって万感の想いを込めて弔辞を送った。...
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山之内幸夫/左近士諒
- ところは大阪。暴力団・天抜(あまぬき)組に所属する一本気なヤクザ・田坂拓次(たさか・たくじ)は、組の仕事で下手を打って捕まり拘置所に勾留されていたが、ある手段を使って血まみれになるという荒業で重病を装い、拘置所から警察病院に移送され、その後まんまと脱走に成功する。しかし、ワケあって田坂に大阪にいられては困る天抜...
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暮林せな
- 夫の転勤による2年間の韓国生活の間に息子・耕太(こうた)を出産し母となった冬美(ふゆみ)。幸せの絶頂のうちに日本に帰国するのだが、その直後遠く九州に住む母が白血病を発症して入院したという衝撃の知らせを受ける。しかし、本当の悲劇の始まりはここからだった。実は母を見舞った白血病は『T細胞型白血病(HTLV)』と呼ば...
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佐香厚子
- 息子の親権を手放し離婚した、バツイチ女性の遠藤鮎(えんどう・あゆ/31歳)は、ブログを通して知り合った農家の男性・洋(ひろし/29歳)と再婚し、彼の母・京子(きょうこ/61歳)と祖父・徹雄(てつお/83歳)が住む家へと嫁入りした。農業についてはまるでわからないながら、義家族皆のやさしさに支え助けられつつ、一歩一...