『ユサブル』の作品一覧
-
林田ちい
- あたし、奈津(なつ)。たっくんと結婚して、あれまさか?と思って生まれて初めて産婦人科に行って受診したら、めでたく妊娠してました。そのことをちょうどパチンコしてたたっくんに伝えて、「うれしい?」って聞いたら、「なんかまだ実感わかない」だって。男親なんてそんなもんなのかなー? …それどころか、あたしの体調おかまいな...
-
神崎順子
- 【平成19年・東京都】平成19年(2007年)6月14日、午前1時。夜陰の中、一組の男女が警察署を訪れ、「私たち、人を殺しました」と言って自首してきた。果たして、犯行がなされたという家にパトカーが急行してみると、部屋の隅に置かれた何の変哲もないスポーツバッグから手足をバラバラに切り刻まれた女性の遺体が発見され、...
-
かわしま梨花
- 【平成6年・東京都】2月18日。大阪に住む姉から「電話が通じない息子の様子を見にいってほしい」と請われ、妹である叔母が東京のアパートで一人暮らしをする甥っ子を訪ねていき目にしたのは、あまりにも衝撃的すぎる光景だった。甥っ子の名は藤井大地(仮名/23歳)。乱れたベッドの上に残されていた彼の遺体は、両手首と両足首を...
-
桐野さおり/有田万里
- 【平成19年・東京都】東北地方の裕福な家に生まれた沙織(さおり)は、幼い頃から何不自由なく大切に育てられ、高校を卒業後はお嬢様としてさらなる箔を付けるべく、東京の名門女子大に進学した。そして己の将来を託すに相応しいハイレベルな結婚相手を探し求めた末に出会ったのが、優秀で前途有望な大学生の洋輔(ようすけ)だった。...
-
大島真知子
- 【令和3年・千葉県】「毎週土曜日の朝になると憂うつになる。息子の友だちのマオくんが、こっちの都合なんかおかまいなしに遊びに来るからだ…」夫と息子・和貴(かずき)の3人家族で暮らす平凡な主婦・由美子(ゆみこ)は、かねてより山岸母子の非常識さに不満タラタラだった。特に母親だ! 子どものマオくんは和貴とも仲良しだしし...
-
桐野さおり
- 主婦・杉浦美保子(すぎうら・みほこ)は大ショックだった。時給ほかの条件面でも理想的だったパート先の弁当屋がこの不景気で店じまいするというのだ。OL時代、交際1年にしてデキ婚・寿退社してしまったためさしたるスキルもなく、ひとり息子の海斗(かいと)もまだ幼稚園児と小さいため、次のパート先探しも難航することは目に見え...
-
童夢梨乃
- 一流企業の受付嬢として働く優紀(ゆうき/23歳)は、美しい義母の美奈江(みなえ/40歳)と豪邸で二人暮らし。優紀の実母は彼女が10歳のときに事故死ししてしまったため、父親が当時自分の秘書だった美奈江を後妻として迎えたのだが、その後ほどなく父も事故で亡くなってしまったのだ。こうして義理の母娘の二人だけが遺されてし...
-
時田かける
- 宮原八重(みやはら・やえ/22歳)はごく普通のOLだが、唯一の趣味が占いで、友人たちの間でもよく当たると評判だった。そんな八重には仲のいい遠山園子(とおやま・そのこ)という同僚がいたのだが、専務との不倫の挙句、哀れにも自ら命を絶ってしまう。それは八重が占いで危惧していたとおりの結末で、それなのに園子を救えなかっ...
-
桐野さおり
- 4年前結婚し嫁いだ私・美帆(みほ)に続いて、今度は弟の孝浩(たかひろ)が結婚した。「お母さん、これからは晴れて自分自身のために生きることができるね」26年前、母がまだ34歳という若さの時に父が亡くなってしまって以来、女手一つで幼い私たち姉弟を育て上げてくれたその愛情と苦労にひとかたならぬ感謝を捧げながら、私は素...
-
うえだのぶ
- ゴミ捨てでたらめオバサン! ペット溺愛ババア! 恐怖の二重人格姑! 他人のものクレクレ女友達! マウントとりエセセレブ主婦! …などなど、全国の読者から寄せられたアンビリーバボーな迷惑人間報告の数々を、庶民派マンガ家・うえだのぶが怒りと共感のエールを込めて熱烈コミック化!! 強欲・自己中・非常識、ほとほと理解不...
-
土井泰昭/高橋晴雅
- 「日本最大博徒組織とテキヤ界最強組織の大激突――!!」
平成5年(1993年)7月早朝、北海道札幌。この日の札幌は夏だというのに肌寒く、仕事に出かける人々はいくらか急ぎ足になっていた。しかしそれを除けばいつもと変わったところはなく、ごく普通の朝だった。だが、大通りに面した高級マンションの一室では、日本ヤクザ...
-
実央マリー
- 【42歳・専業主婦の体験】私の両親は、私が生まれる前から青果市場で共働きしていました。父は穏やかで気持ちのやさしい人でしたが、母は気が強く冷たいところのある人でした。そんな母でしたから、初めての子である私を妊娠したときも喜ぶどころか「子供なんてできちゃったら仕事ができなくなる!」と言って嘆き、当然出産後もイヤイ...
-
小牧成
- 【32歳・専業主婦の体験】主婦・綾瀬真理(あやせ・まり/仮名)の楽しみは、娘を保育園に送っていったあと、すぐ近所の喫茶店に寄ること。そこには、昔から大のマンガ好きだった真理と同じように、アニメやゲーム好きといった、ちょっとオタクちっくなママ友たちが集まり、楽しく交流することができるのだ。しかし一方で「天敵」もい...
-
小牧成
- 【30歳・パート主婦の体験】「あんなに仲がよかった二人なのに、どうしてこんなことに…?」今をさかのぼること21年前、小学校で知り合った当初はほとんど話すこともない間柄だったが、中3になってとある恋愛沙汰をきっかけに急接近し、親友関係となった真梨子(まりこ)と良美(よしみ)。その後も順調に交流を続けるうちに、お互...
-
神崎順子
- 【50歳・アルバイトの体験】永井真子(ながい・まこ/仮名)は二人姉妹だったが、姉の萌(もえ)は地味で目立たない妹の真子とは違って頭がよくて見た目もかわいく、真子としては幼い頃から何かと比べられるのが苦痛で仕方なかった。しかしそんな真逆な二人ながら、当然母親は同じ一人だけ…その母親から教わったちょっと非常識な『お...
-
実央マリー
- 【24歳・パート主婦の体験】19歳のとき、15才年上の英俊(ひでとし)と知り合った留衣子(るいこ)は彼の子を妊娠するが、残念ながら3ヶ月目に入ろうかという時期に流産してしまう。しかし英俊は留衣子から離れていくことはなく、「結婚しよう」と言ってくれる。それが流れてしまった子へのせめてもの罪滅ぼしになる…彼の温かな...
-
桐野さおり
- 「私が断捨離したいのは…夫だ!」熟年夫婦の妻の心の叫び! 社宅女ボスに奴隷のようにこき使われ怒り心頭の平社員妻だったが? 決して嫌いなわけじゃないけど…セックスレス夫婦の赤裸々すぎる胸のウチ? 何不自由のない玉の輿結婚生活を送る妻が堕ちた愚かすぎる愛欲不倫てん末! …ほか、共感度ナンバー1レディコミ作家・桐野さ...
-
土井泰昭/田丸ようすけ
- 信じられないかもしれないが、かつて、山口組の抗争をテレビが実況中継したことがあった――。 昭和39年(1964年)6月7日。四国今治に本拠を置く山口組直系・矢嶋組矢嶋長次は29歳という青年組長であったが、愛媛県最大の都市・松山に進出しようという野望を抱いていた。しかし松山には地元の強豪・郷田会が覇権を主張し他組...
-
小牧成
- 【44歳・パート主婦の体験】夫と娘・息子の4人家族で暮らす緑川恵子(みどりかわ・けいこ/仮名)はアパート住まいだったが、すぐ裏に住む大家のおばあちゃんはとてもいい人で何かとよくしてくれることもあり、彼女に恩義を感じながら、日々の生活を送っていた……が、そんな中、1人だけ問題人物が…! それは大家さんの娘で50代...
-
小牧成
- 【29歳・無職の体験】300万円…この、しがない専業主婦にとっては気の遠くなるような借金を背負ったせいで、私は離婚することになりました。といっても、世間でよく聞くようなブランド品を買い漁ったり、パチンコなどのギャンブルにのめり込んだりしたわけではありません。そもそもは「潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)...
-
実央マリー
- 【36歳・パート主婦の体験】たとえどんなに仲の悪い母と子でも、時にはそこに幾ばくかの愛情の絆を感じられるものではないでしょうか? でも私の母に限っては、100パーセント私に対する愛情なんかないと断言することができます。度重なる暴力と折檻、人格否定、まさかの性的虐待、投げつけられる呪詛の言葉、挙句の果てにはようや...
-
東史郎/伊賀和洋
- 「流血! 大阪戦争勃発!!」
全国進出をほぼ完了し、向かうところ敵なし状態だった昭和50年(1975年)7月26日深夜、山口組に突如銃弾が撃ち込まれた。関西の名門博徒・松田組が賭場でのもつれから山口組系徳元組組員3人を射殺。当然、山口組側は激怒し、双方一触即発となったが、山口組側の一部には楽観論もあった。なに...
-
実央マリー
- 【35歳・専業主婦の体験】短大卒業後すぐ結婚して子供を産み、婚家で姑と同居しながらずっと専業主婦として生きてきた真由美(まゆみ)だったが、いつしかそんな生活に行き詰まりを感じるようになっていた。そのことを短大時代の友人で、共稼ぎでバリバリ働く母親でもある良子(りょうこ)に話すと、彼女の勤める会社内で働き口を紹介...
-
神崎順子
- 【32歳・教師の体験】大学を卒業し、念願の英語教師としてある私立高校に勤め始めた中沢真帆(なかざわ・まほ/仮名)は、同じ新卒採用の家庭科教師・安田理奈(やすだ・りな/仮名)と知り合う。最初はとても可愛らしい印象の理奈だったが、そのうち真帆は彼女の社会人としての自覚に欠ける薄っぺらさや、どうしようもなく自己中な人...
-
大島真知子
- 村紗恵子(よしむら・さえこ)は仕事にすべてを懸ける独身アラフォーの営業職。昔からガリガリで貧乳の「アバラ骨女」と呼ばれ、自分にいわゆる”女性的魅力”が大きく欠けていることを自覚していた彼女は、恋愛や結婚というものをあきらめた生き方をせざるを得なかったのだ。ところがある日、そんな彼女に大きな変化が訪れる。体調を崩...
-
時田かける
- 高校卒業と同時に他県に引っ越したものの、転職を機に再び地元に戻ってきた比呂美(ひろみ)は、かつての同級生である香帆(かほ)と同窓会で再会する。昔からちょっと変わっていてレズビアンとの噂もあった香帆だったが、比呂美はさして気にすることもなく、親切心から泥酔した彼女を一人暮らしの広大な豪邸まで送り届けてあげた。香帆...
-
童夢梨乃
- バリバリのキャリアウーマンとして働く橋本あつ子(28歳)はある日、同じマンションに引っ越してきた松原恵美子(まつばら・えみこ/24歳)と知り合う。ちょうど職を探していた恵美子は、これも何かの縁とあつ子が勤める会社にアルバイトとして入社することになるのだが、そのとき何かと世話を焼いてくれた人事部の大林豊(おおばや...
-
かわしま梨花
- 第二次世界大戦の終戦から5年後の昭和25年(1950年)、マリアナ諸島にあるアナタハン島から一人の日本人女性・比嘉和子(ひが・かずこ)がアメリカ軍船舶によって救助されたことから、島内で起こった信じがたい事件が知られ、日本列島を震撼させることになった。当時、米軍の脅威が激しく迫る中、40人の原住民と、沖縄からの移...
-
時田かける
- 主婦の草野充子(くさの・あつこ)は夫を病で亡くしたものの、彼が遺してくれた生命保険金のおかげもあり、戸建ての一軒家で一人悠々自適の生活を送っていた。しかしそんなある日、警察からかかってきた一本の電話によって衝撃のるつぼに叩き込まれる。3年前に就職しOLとなり、家を出てアパートで自活している娘・恵麻(えま/23歳...
-
宮城朗子
- 私、岸本里香子(きしもと・りかこ)30歳、つきあってた男にさっきフラれたばかり。彼・修史(しゅうじ)は32歳という若さでIT企業社長という成功者で、私は長年求め続けた”玉の輿”の座をついにゲットできるところだったのに…いったいなんでよーっ!? くそーっ、もう死んじゃいたーい! …ヤケクソのあまり泥酔し、飛び降り...