『グループ・ゼロ』の作品一覧
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佐伯かよの
- 目立たない地味な女子高生として暮らす瀬名生あき姫(せのおあきひ)だったが、彼女にはもう一つの顔があった――それは銀座の一流画廊の美人オーナー。絵画の価値や真贋を見抜く能力に長け、贋作を描かせても超一流の腕を持つ彼女が画廊を経営する目的は、無名の画家だった亡き父が自分を描いた肖像画を探すことだった。そしてその過程...
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加藤龍勇/後藤啓介
- 不思議な街に住む錬金術師の少女の日常を、あふれるイマジネーションで微細に描いた表題作、異世界冒険譚の傑作「OXID MUSIC」など、幻想的世界にどっぷりと浸かれる漫画作品を多数収録したファンタジーファン必読の一冊! ※書影の著者名表記は、底本初版時の体裁を反映しています。
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芳谷圭児/滝沢解
- 麻川菫(21歳)、職業はキャビンアテンダント。身長168cm・スリムボディに信じられないようなバストという成熟した肉体。そしてカモシカような美しい脚、顔立ちも美しい! そんな自分の魅力を知っている菫は日頃から何人もの男を虜にし、男から次の男へと移動する……まるで麻薬中毒者のように、男を切らす事はなかった。そんな...
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佐伯かよの
- 1999年7月20日、一学期が終わり、明日から夏休みというこの日。高校教師の有田は、ふとした事から自分が同じ一日を繰り返している事に気が付いた。何度目かのループの末、美人教師・正宗と学年一位の秀才・賀川も同じ状況に陥っている事が判明。終業式の朝、予鈴から僅か三時間ちょいの時空に閉じ込められた彼ら。調べを進めてい...
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三浦みつる
- コンビニ経営で生計を立てている有馬家は、男ばかりの5人家族。大黒柱の父と長男で店を切り盛りしているが、客は来なくて年中閑古鳥が鳴いている。三文小説家の次男とバンドマンの三男、そして年老いてボケてきてしまった祖父がいて、正直、この先どうなるのか心配……。ある晩、犬が吠えるのでふと店の外を見ると、若い女の子が行き倒...
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緒方恭二/東史朗
- 大都会・新宿。辻堂俊介は、「私設新宿警察」を名乗る私立探偵で、その名のごとく新宿の片隅の風俗ビルに事務所を構えている。仕事がなくて金もなし、大事な昼飯のハンバーガーはローラースケート少女にかっぱらわれて、今日は一日何も口にしていない…と、事務所に怪しい女が! 札束を見せびらかすその女は、盗まれたバッグを探してほ...
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ものたりぬ
- 幇間(タイコ持ち)とは酒の席で客のご機嫌を伺い、滑稽な言動や芸によって生活の糧を得ている者たちの事である。広告代理店・万博堂に勤務する桜家花道は先祖代々、DNAにも刷り込まれた究極のタイコ持ちである。さらに社内のあらゆる接待やトラブル処理を目的としたトラブル・コンサルタント集団・特別接待班の新人社員でもある。そ...
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政岡としや
- 昭和十二年七月七日、七夕の夜に端を発した日中戦争は八月には上海にも飛び火し海軍は南京・上海を九州、台湾から海洋爆撃した。これに対して中国側も総動員令を下した。日本軍は十二月に入り中国の首都・南京を占領したが、戦争は終わるどころかいよいよ全面戦争に突入していった……。海軍少尉である比下浦は、国のため、天皇陛下のた...
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アカネマコト/石田衣良
- バイトの面接で店のおじさんにこう言われた。「キミさぁあだ名が透明人間とかじゃない? もっと主体性をもたないとこの世に存在してないみたいだよ」コンビニのバイトに特技や主体性が必要か? しかしまあ、確かに自分でも自分のことをそう思うところがある。別に将来の希望もないし、夢があるわけでもない。本当に透けちゃえばこんな...
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日野日出志
- むかし、さる国のあるところに四季の迫った動物が集まるふしぎな沼があった。人々はその沼をねむり沼とよんでだれひとり近づくものはなかった。そのねむり沼の近くの村に、蔵六という一人の農夫が住んでいた。蔵六の顔一面に……毒キノコのような七色のできものが吹き出したのは、村の桜も満開のころであった……(収録作『蔵六の奇病』...
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とみ新蔵
- 徳川家も五代目(綱吉)を重ねた元禄の頃は、天下はすこぶる泰平、日毎穏やかな明け暮れが続く平和な時代であった。しかし風俗は…町人はもちろんのこと武士迄が柔弱淫靡に流れ擾乱の世相を現出した時代であった。すなわち奇異にして愚劣とも言うべき男色がすさまじいほど大流行した時代でもあった…。戸田家藩士、棚町隼人が山中で一人...
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佐藤まさあき
- 『昭和十九年一月・マリアナ基地より飛立ったB29は二十七日夜より三回にわたって帝都に侵入、焼夷弾を投下』政府は戦局悪化により、一般疎開を東京・名古屋など23地区を指定し疎開命令が出された。これにより学童の縁故疎開がおこなわれた。当時、小学三年生の藤本は兄と共に愛知の祖母のところへ縁故疎開する事になり、田舎での生...
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影丸譲也
- オフィスビルのガードマンをしている天道はある日、真昼間に飛び降り自殺を図ろうとしているOAシステムの社員、斉藤の説得を試み救出に成功する。しかし不審に思った天道は斉藤をマークし、この飛び降り騒ぎは会社の重要機密を盗み出し脅迫するための自演行為だったことを突き止める。そして事態は思わぬ広がりを見せ闇社会、政界へと...
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政岡としや/梶川良
- 昭和30年――北海道・夕張炭鉱に向かう男たちがいた…喧嘩屋の花田鉄次と同じく喧嘩屋の源。二人が夕張炭鉱に向かう理由は賭けゴロで金儲けの為である【賭けゴロ】とは、気性の荒い抗夫などの間で行われる金を賭けたケンカの事。しかし、喧嘩屋(プロ)が金目的で参加することはご法度…バレればすぐさま処断されるのである。喧嘩屋・...
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成田マナブ/ロドリゲス井之介
- カラオケボックスで濃厚なキスを愉しむ男女。しだいに男の手が女の腰に触れ…「待って、さっき会ったばっかりじゃん。今日はシないから」結婚を約束した彼氏・弘夢(ひろむ)がいるにも関わらず、友人・咲希(さき)と合コンにいそしむ主人公・由佳乃(ゆかの)。ある日の合コンの途中、イケメンチャラ男・康生(こうせい)と誰もいない...
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江波じょうじ/小池一夫
- 天正3年、長篠の一戦で風林火山の旗じるしをひるがえしその精強をうたわれた武田軍は、鉄砲を中心とする織田・徳川連合軍の近代兵備の前に敗れ去った……。そんな武田軍のひとり、伊奈ムラマサが、死ぬ直前に何故か400年後の子孫の元へタイムスリップ!!しかも右も左も分からない現代の世界で、高校生として生活することになってし...
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佐藤元
- 私、御崎妃呂子(みさきひろし)はアイドルやってます。これでも結構人気あるんだから。今日も忙しいスケジュールの中、映画の撮影で新潟へ。移動する列車内で、脅迫状の噂を聞いて監督に直撃! なんと噂は本物、素敵! 憧れのミステリーみたい。そんな中、撮影は進むのだけど、変な事故が次々と起こり……? これは名探偵・ヒロシの...
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谷間夢路
- 凄腕の鑑定眼を見込まれ祖父から骨董屋さんをまかされている女学生ミロク。今日は顔を包帯でぐるぐる巻にした女子学生が訪ねてきた。沢山の骨董品がしまわれた蔵の持ち主は一家そろって呪われ原因不明の病気になっていた。少女の不思議な出来事の数々を描く谷間夢路作品。
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松森正
- 昭和三年、満州は奉天……。男は空を睨みながら奉天特務機関長の依頼を聞いていた。風雲急を告げる大陸で、日本刀と拳銃、そして爆弾を駆使して殺戮をほしいままにしている満州の殺し屋、若月退役中尉だ。満州国を世界の理想郷とすべく、大きな計画が動き出そうとしていた。そのために必要悪として、殺し屋の力がいるのだ……俺は……全...
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コンタロウ(画)/松森靖夫(文)
- 水に浮かぶ石もある? アメンボは空を飛べる? お酢を飲むと人間の体は柔らかくなる? 等々、素朴でありながら案外答えられない問題に、松森靖夫先生がわかりやすく科学的に答えてくれます! コンタロウ先生の図解マンガでさらにわかりやすくなった、全492問の雑学Q&A集! これを読めば周りの人に一目置かれ、ドヤ顔で自慢で...
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佐藤元
- 御崎巡査は道で発見した捨て子を引き取り、養女として育てる。その娘、御崎ヒロシが17歳になったとき、発明同好会の倉庫で、謎のメカと遭遇。「私が…未来人!?」そしてヒロシの運命が動き出す……。キュートなキャラで定評ある作家、本領発揮のSFメカニカルアクション!
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出井州忍
- 田舎で一人暮らしの安っさんは少々知能が劣っているものの無邪気で明るい無類の釣り愛好家。自宅近くの川で釣りを楽しんでいたある日、親切な大家の娘、小百合が日本中を絵を描きながら旅をすることを願っているが白血病を患っているため、その希望を叶えられないことを知る。翌日、安っさんは、突然、放浪の釣りの旅へと出る。最初の釣...
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横山まさみち
- 1971年――この時代の日本に、恐怖の集団が一つ登場した。その名は秘密組織、『女王バチ団』。女王バチ団は貴金属店や銀行を襲撃し金品を次々と強奪していったのだ。彼らが襲撃した後には必ず女王バチ団の頭文字の『Q』が残されていた。警察はこれに対処すべく特別捜査隊のカブト虫隊(B・B)を編成した。そのB・B隊員の一人で...
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芳谷圭児
- 丸山五郎、23歳。西急デパート外商部勤務、入社一年生。勤め先のデパートは木曜が定休日ということで、毎週木曜、平日の午前が五郎の趣味であるゴルフの練習日なのであった。今日もさっそうと練習場につくと、一打席だけ空いていた隣の打席で打っていたのは、よく会ういつもの嫌味な爺さん。爺さんも下手なくせに口だけは達者で、五郎...
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矢野健太郎
- パソコン通信が趣味の高校1年生、充。ある夜の通信中にKEYと名乗る女の子とチャットする。翌日、彼女が使用していたネットワークのシステムオペレーター・佐原が現れ、KEYがネットワークに不法侵入し、恐ろしいことをしていると告げられた充は……?(プロローグ)パソコン通信でRPGにハマっている透と隣家に住む美香。ある日...
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政岡としや
- 野球好きの青年・舞次郎は昭和49年、長嶋茂雄の引退を機に、深情梅吉親分の誘いでダフ屋の世界へ飛び込んだ。「ダフ屋と世間では言うが、御札を売ってるんだ。良い芝居を見たくても見られない連中に俺たちの手で見てもらう。その代わり、つまらねぇ芝居をお見せしちゃ札屋の看板外さなきゃなんねぇぞ」親方の言葉に惚れた舞次郎は、暴...
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政岡としや
- トルコの客引き・モーやんは、ある日天日会の下っ端から入手したピンクフィルムを観ていたところ映画界への夢が再燃。手始めにフィルムをコピーし海賊版を売って一儲けしてしまった。当然カンカンに怒った天日会に追い詰められるも、間一髪の所をトルコの客として来ていた映画監督・深情欣二郎に助けられる。「お前、映画好きか?」深情...
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横山まさみち/西塔紅一
- 「ここは日本最北の地、北海道・稚内の宗谷岬!? 一体オレはなんでこんな所に!?オレは日本シリーズでMVP取らなあかんのや!」古き良き昭和のプロ野球日本シリーズ。東京ジャイアンツVS大阪ホークスの三回戦はクライマックスを迎え、後楽園球場は興奮のるつぼと化していた。九回裏、二死満塁、得点は3点差のビハインド。すでに...
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地引かずや/松田康志
- もうどこも金を貸してくれるところがない、追い詰められたホステスたちが駆け込む最後の砦、それがネオン社会の闇金融屋、赤波。それゆえ、利子もかなりの高額だ。どんな手を使ってでも貸した金は取り立てるという捨て台詞を吐く赤波だが、しかし彼にはクラブの黒服時代に担当していたホステスが自殺するという悲しい過去があった。ネオ...
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小島剛夕/杉山義法
- 1860年3月3日江戸・桜田門外…薩摩藩士を含む水戸浪士17名が大老井伊直弼を暗殺。この暗殺が後に会津藩にとって悲劇の始まりになろうとは誰一人考えもしなかったであろう…。――会津藩士七百石・井上丘隅(六十才)無役ながら、子供たちに論語・会津の歴史を教え、その人柄に重役から農民まで誰もが慕っていた。そしてその中に...