『グループ・ゼロ』の作品一覧
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矢野健太郎
- 彼女にフラれたショックで痛飲、記憶をなくした俺。朝、目覚めてみるとベッドには行きずりの女性が…! それから三ヶ月、いっこうに治らない風邪の症状にハタと気づいた俺、もしかして、あの時にあの病気に感染したんじゃあ…?AIDS感染疑惑から始まる、オトナの男女の不思議な因縁。果たしてその結末は……? 著者による「怪」説...
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青柳裕介
- ケンカっ早いが仲間には慕われる大将気質の中学生・吉田茂、通称『おにやん』。自由気ままで曲がった事が大嫌いな漢気溢れる彼は、もと海軍予備校であった土佐南中学校に入学する。だがそこは、教師はおろか、校長でも手が出せない団長・岩倉を筆頭とする風紀部による権力が支配する恐怖の学園であった……。力づくで生徒を抑えつけ、暴...
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谷間夢路
- 紅林部長と男女の関係になっていたOL。山瀬麻美は、部長から愛の素としてマンションを購入してもらう。早速行くという部長に対して、麻美は部屋の片付けを口実に、あさっての夜にして欲しいと告げる。その日の夜、麻美は別の男・山尾とマンションで行為をしているところに、部長が訪ねてくる。いそいで山尾を隠す麻美だったが……。人...
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谷間夢路
- パパの仕事の都合で東京に引っ越してきた由加。学校では隣の席の桃子と早速友達になる。廊下で暗そうな名蔵竜平に音楽クラブへ勧誘されて困るが桃子の機転でオカルト部へ。そこで由加は名倉と星座も血液型も生まれた時間まで同じ事を知る。学校帰り、由加は桃子を連れて家へ。新しい家で一緒に風呂に入るが大量の地縛霊に襲われてしまう...
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政岡としや/北芝健
- 江戸時代から気っ風の良さが町に染みわたっているような土地柄。そんな中央区の八丁堀にある警視庁京橋警察署に、一人の凄腕刑事がいた! 「殺し」「放火」「誘拐」なんでも御座れの「強行班」を束ねる江戸前の係長刑事「小桜 清二郎」だ。そんな小桜に昇進の話が届くが、本人は浮かない表情。何故なら現場仕事にこそ遣り甲斐を感じて...
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都佐野史樹/三木孝祐
- とある雀荘にまだ年端の行かない少年が乗り込んできた。少年は千円札を一枚出し「この金で打たせてくれよ! 母ちゃんの弔い料がいるんだ!」と言う。客たちは馬鹿にして笑い、相手をしてやってもいいがその金以上に負けたらどうするんだと言い返した。返事に詰まる少年……そこに着流しの男が助け舟を出したのだ。「負けた分は俺が払お...
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滝沢ひろゆき
- 頸城(くびき)ヒデユキ、北高ラグビー部の一年生。ある日、胸と下腹部がズキズキと痛み、胸が腫れてくる。そして憧れの八木沢アイ子との初デートの日、朝から最悪の体調を押して出かけるヒロユキだったが、待ち合わせの瞬間に倒れてしまう。そして衝撃の事実が告げられる……15年間、男として過ごしてきたヒデユキだったが、実は女だ...
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童夢梨乃
- 私、この男性の事愛してないのかしら……? 仕事は真面目、性格も温和で優しい。でも抱かれても全然気持ち良くないなんて……。ごめんなさい、あなたの事嫌いじゃないのに。そしてつい、元カレに電話してしまい……(「BALANCE」より)。揺れ動くオトナの女性の心理を、繊細かつ見事に紡ぎ出す作者の真骨頂! 恋愛、SEX、結...
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伊勢崎ゆず
- 石岡琴羽、26歳。都内学習塾の講師。実は内緒で先輩講師の下江和孝と付き合っている。ある日、塾に若い男性の新人講師、帯沼堅が赴任して来た。成り行きで仲良くなる琴羽と帯沼だったが、それが気に入らない下江は琴羽が帯沼に近づかないよう口煩く束縛してくる。その癖、自分は飲み会で女性事務員とイチャイチャしている様子を見て、...
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松森正/橋本一郎
- ときに昭和20年――やけつく太陽が満州の原野をじりじりとこがしていた……。取り残された日本軍の小隊は、絶望の淵に立たされ、国へ帰ることを渇望していたが、国境に居残りを命じられ迫りくるロシアの戦車隊に踏み潰されるのを待つのみであった。特務機関の黒木が連隊長のもとへ向かうと、そこには無残にいたぶられ捨てられた一人の...
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旭丘光志
- とても貧しい家庭に生まれた賢く真面目な兄「一郎」と暴力的なろくでなしの弟「留夫」一郎は優秀さのお陰で夢だったパイロットに、留夫は夜の町で稼いでいた。そんな中事件は起きた……1971年7月30日、訓練中の自衛隊機が旅客機と衝突! 乗客162人全員死亡。自衛隊パイロットはパラシュートで脱出、怪我一つ負っていなかった...
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政岡としや
- 女ってのはなぁ、泣きミソ(泣き虫)だかんネ。小っちゃな壺に哀しい想い出がいっぱいつまってんの…さ。スターを目指して東京へ上京した娘・ウロ。だが夢破れて生まれ故郷の日吉村へ舞い戻ってきた。傷心で帰ってきた義娘を温かく迎えた交番勤務巡査の義父。無職で毎日ブラついてばかりのウロだったが義父に言われ、芸能人養成学校を開...
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古賀新一
- とある町で夜遅くに女子学生が電話ボックスで通話中、背後から何者かにノックされ振り向くとそこには人間とは到底思えない目つきが鋭い異様な者の影が見えた気がした。少女は見間違いかと思い恐る恐る電話ボックスを出ると……その異様な者は再び現れ少女を追いかけ怪我をさせるという怪事件が起きた。果たしてこの目つきの鋭い異様な影...
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日野日出志
- 決して近づいてはならないという桜の森。そこには桜姫という美しくも恐ろしい妖魔が住んでいて、近くを通った人間を森の中へ呼び込んでは殺していたという。だが魔物を信じない太郎は、いつの間にか森へ迷い込み、あまりの美しさに奥に行って桜姫に見つかってしまう…… 「花ざかりの森」をはじめ、餓鬼に襲われ毒を受けた娘の「餓鬼地...
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谷間夢路
- エミやサチと神社に絵馬を奉納しにきたミキ。そこで裏側にびっしり虫の捉えられた不気味な絵馬をさわってしまったサチは激しい頭痛に見舞われる。ミキがエミと保健室に見舞いに行くとそこには変わりはてたサチの姿が…。「地獄の放課後」をはじめ少女を取り巻く沢山の恐ろしい怪奇エピソードの博物館。
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谷間夢路
- 身体が弱いため空気のいい田舎に引っ越してきた笹森雪子は同じクラスですぐ仲良くなった秀美の恋のために七子の発案でコックリさんを始めてしまう。そこで大量のミミズのようなものがついた悪霊が発生。家でも沢山のミミズが憑くようになってしまった。そんなとき秀美が好きな草壁君が雪子に近づき自転車に乗せながら口説いてきてしまう...
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政岡としや
- プロゴルファー歴20年のベテラン選手・後白河馬之介(ごしらかわうまのすけ)。かつては日本最大のビッグタイトル「日本オープン」も獲り破竹の勢いで、その豪快なプレイから「爆弾馬」の異名が付いた程だったのだが…。それから10年、若手選手に次々と抜かれて行き、その爆弾は全て不発弾に終わる日々。このままではいけないと再起...
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ほんまりう
- 冴えない少年「田村宗一」彼は顔が悪い・頭が弱い・力が無いと周の人間に思われて日々を過ごしていた。そんなある日、いつも通り通学中の満員電車でバランスを崩した拍子に前にいた2年A組川島杏子の体に当たってしまう。学校に着きしばらくすると、女子の集団に囲まれ「杏子に触れるな!」と殴られるが宗一は何も言い返せないまま……...
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芳谷圭児
- 「お父さん、お願い!プロゴルファーになる事を許して!」学習院大学4年の花田緑子は来年就職を控え、人生の岐路とも言うべき大事な時期を迎えていた……のだが、就職試験を次から次へすっぽかし、プロゴルファーになる事を宣言。父で冴えない現役ゴルファーの十一(といち)は反対するが、緑子の熱意は強い。来週のマンデートーナメン...
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川本コオ
- 戦後間もない奈良の薬師寺。164本もの樹木を倒し、1000枚以上の瓦を吹き飛ばした挙句、徳川時代の建物に大きな損害を与えた大型台風。しかし、その台風の威力を受けたにもかかわらず、1300年の歴史を持つ三重塔は立っていた。この強大な塔を見ていた僧侶の高田好胤(こういん)はあることに気づく。この塔には目に見えないと...
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古賀新一
- 星占いやタロットカード占いが趣味の女子学生のさゆり。そんなさゆりが友人と一緒に学校からの帰宅中、いつも通っている道は自動車は一台も走ってなく人通りが少なく違和感を感じていた。そして友人と別れてしばらくすると「カチコチカチコチ…」と、どこかで聞いたことのある音が徐々に近づいて来ている事に気づき、後ろを向くとそこに...
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山松ゆうきち
- 町に突然「神」がやってきた。その自称・神はボロボロの衣服をまとい、駅前で大声を張り上げて演説をするのだった。 「民よ聞け! この世に人間のいる限り争いは絶えない。世界に平和が訪れる日など永遠に来るわけがない! いや、ただ一つ平和への道がある。それは核を増やすことだ。世界中の国が核を保有すれば戦争は起こらん、双方...
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日野日出志
- 学校中から慕われている大仏先生。その周りでは何故か不可解な出来事が多かった。それでも生徒たちは先生に信頼をよせて、先生自体もより良い先生であろうとしていた。だが、大仏先生の過去には恐ろしい秘密があった……。表題作「ぼくらの先生」をはじめ、ナマズを寄生させて共生し利益を得ている少年の「おーいナマズくん」など日野日...
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影丸譲也
- 1984年(昭和59年)8月13日――御山の上空を飛行していた旅客機が何らかのトラブルにより墜落、乗員乗客519名が死亡・生存者3名という悲惨な事故があった。しかし実際にはこの事故の生存者は4人目がいた! 事故発生の際に上空から投げ出された赤子が山の木に引っ掛かり、ほぼ無傷の状態で山猿に救われその後法師様に育て...
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政岡としや/北芝健
- 昼下がりの豪華なマンション。届け物ですと偽って強引に女の部屋に乗り込んだのは、銀座警察署の花形・刑事課の若手のホープ、犬美弥(いぬみや)良。隠れていたヤクザの殺人犯を難なくひっ捕らえ、ゆうゆうと署に戻った犬美弥を待っていたのは、突然の辞令!? しかも本庁直接の意向によって、あろうことか防犯係「家事相談」担当だと...
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政岡としや
- 戦争の傷跡を色濃く残す終戦直後の日本。親。兄弟など頼れるものがいない戦災孤児たちは生きるためにグループを結成し、その日暮らしの生活をしていた。そんな時、グループのリーダー“ガキ”はトラブルに巻き込まれていた少女を助け、仲間に迎え入れた。徐々に少女の影響により変化していくガキ。人を傷つけても物を奪うという過激な行...
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山松ゆうきち/鈴木博
- パチンコ・競輪・麻雀・女……そのどれもに異常なまでの探求心と執念深さを見せる甚一。自らを「知的中産階級」と位置づける彼は、しんどい思いをして働いた給料をギャンブルにぶち込む者を「低額所得者共」と切り捨て、あくまで生産的な事だけを行い勝負に勝つのをモットーとしている。今日も甚一はパチンコ店に繰り出し、入念な下調べ...
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てらしまけいじ
- しがない会社員の番場と岩谷はやるきのないサボリーマンだが、職場の若い女子社員・小川さんの気を引きたくて、年がら年中ランチのお誘いをしてはフラれていた。あるひの昼休み、屋上でぼんやりしていると課長がゴルフを一緒にやってみないかと誘ってきた。そもそも仕事も上司も馬鹿にしている二人はあっさり断るが、直後に小川さんが課...
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てらしまけいじ
- 常に会社の屋上でバットを振る、野球大好き社員・マモル。ある日大事な取引先である豊物産との会食の席で、先方の高木部長と草野球の約束を取り付けたマモル。いざ試合当日、上司から「分かってるな?お前の出世のためにもわざと負けろよ」と忠告されマモルは憤慨。「わざと負けたり出来ません。真剣にプレーしなきゃ相手も喜びませんよ...
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幸野武史
- 吉川一三六(きっかわいさむ・通称キッカー)、星成高校サッカー部・エース。今日も冴え渡る必殺・ナイアガラショットは、相棒の菊市文字(きくいちもんじ・通称キック)の天才的なトスにキッカーの驚異的なジャンプ力+キック力が調和することで生み出される超鋭角的なドライブシュートだ。今度の地区大会で立ちふさがる敵は、ライバル...