『グループ・ゼロ』の作品一覧
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藤みき生/大沼朔(シナリオ)
- 小さな出版社に勤めるタベさんはその朝もいつもの平凡な朝であるはずだった。だが、その日の朝は妻から離婚届けを出されていた。その話は昨夜されていたというが、酒に酔っていたタベさんは覚えていない。何故なのか聞き出したかったが今日は朝から仕事で中華飯店で満漢全席の取材があって家を出なければならなかった。取材先で出された...
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佐藤元
- 僕がこの村を選んだ理由は、卒論のテーマである不知火(しらぬい)がよく見られると聞いたからだ。不知火とは、特に有明海で見られる光の異常屈折現象のことで、海上の漁船の漁火が無数の明滅する光になったり、横に広がったして怪火に見える。そして偶然僕は彼女に出会った。病弱だが美しい少女、香奈との儚く切ないラブストーリーを描...
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つげ忠男
- 生活、人生、心を、深く静かに、リアルに描き続けて来たカルト漫画家による作品集。――蝉の声が弱々しくなって来た夏の終わり頃、初老の男が妻を散歩に誘う。行き先は、彼が気に入り、大切にしている場所だった。妻は不思議に感じていた。長年連れ添って来て、散歩に誘われる事などなかったからだ。彼女は(ああ、これで終わる……)と...
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つげ忠男
- 肌に密着するような生々しい現実感と幻想世界。精神にダイレクトに伝わる空気で戦後日本社会で生活し葛藤する心、風景、人生を深く静かに描くカルト漫画家による作品集。――京成線T駅を中心に周囲二00米程のはんか街を、殊に取囲む様に小さな工場がある。柄の悪い連中が屯ろする街。そこで初老の中年と青年の二人は…(「雨季(一)...
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政岡としや/富田祐弘
- 仕事と恋人を一度に失った哀れな男が、ひょんな事からプロの詐欺師に!?二双商事に勤める犬丸鋭人はある日突然上司からクビを言い渡され、自暴自棄になり入ったパチンコ店ではペテンに引っ掛かり、挙句の果てには信頼していた元同僚に恋人を奪われ…。人生に絶望し電車に身を投げようとした鋭人は間一髪、関西弁の謎の青年・サブに救わ...
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わたべ淳
- 女の子が群がるモテモテ男子・本橋渉のうらやまし過ぎる日常! 渉をめぐる女の子達のバトルロイヤルの行方は…!? ──女の子からキスをされ、顔にたくさんの口紅をつけられた渉は帰宅するなり風呂場に直行した。ところが脱衣所に裸の女の子が!? 彼女は十年ぶりにアメリカから帰国した幼なじみ・千恵理だったのだ。千恵理は翌日、...
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小野新二
- 超美少女の桜田桃子は学園のアイドル。「桃子の純潔を守る会!」というファンクラブまであるほどだ。その会のリーダー・藤堂圭一は桃子を女神として崇めているが、幼なじみの女の子に好意を持たれてもいて、本気か冗談か、大胆な誘惑までされていた。そんなある日の事、桃子についての残念な噂が。彼女が清純だというのは、男子達の幻想...
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つげ忠男
- 「狭い路地が無数にあり、露地には怪しげな家が建ち並び…小便くさい…」そんな、元は赤線だった名残が今でもそこここに漂う街を舞台に、まともな仕事に就けないチンピラや売春婦、低賃金にあえぐ工員など、底辺から抜け出せない男と女の絶望的な日々を描いた短編集。兄である劇画作家・つげ義春とならんで「劇画の名手」と称されたつげ...
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わたべ淳
- 超弱い女子プロレスラー・ユウ山崎のファイトと青春、成長を描く!──デビューして三ヶ月、初めて故郷での試合に臨むユウ山崎は六十連敗を喫し、控室で気を失っていた。その時、彼女は夢を見た。それは、プロレスラーを目指すため上京する日の思い出。駅のホームでクラスメイトの男子・山本君から渡された手紙に『君が好きだ』と書いて...
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つげ忠男
- 「ガロ」にて多く漫画を発表。コアなファンを持つ伝説の作家による短編集。全体に漂う重く、しかし静謐な空気感が心に深く沁みる。――引っ越しをした僕は、近くに「きなこ屋」との看板を掲げた駄菓子屋を見つける。店の前にはいつもばあさんがいて、やがて僕とばあさんは顔見知りになった。人から聞いた話では、店は元はといえばきなこ...
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つげ忠男
- 作品から漂う静けさ、哀しみ。釣り人や漫画家、会社員等、生活者の日常を独特の感性で描き出した短篇集。――とある中年サラリーマンが、世の中に不満を持っていた。空き缶をポイ捨てする人もいるし、信号無視をする人もいる。家では息子や娘が生意気になり、テレビを点けても下らない番組しかやっていない。寝床に入れば明日の仕事の事...
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竹姫
- 大人気のTL作品を、エピソードごとに分冊化してお求めやすい価格でお届けします! バイト先のコンビニに新しく入ってきた準くんは、素直で仕事覚えもいいし、なにより可愛い……!「君と危険な恋」「かなしみの大地」を収録。
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竹姫
- 大人気のTL作品を、エピソードごとに分冊化してお求めやすい価格でお届けします! 顔も知らない相手と恋をした。チャットでなんども話してるうちに好きになってしまったんだけど……?「バーチャルラブ」「手をつないで眠る」を収録。
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竹姫
- 大人気のTL作品を、エピソードごとに分冊化してお求めやすい価格でお届けします! ふられたばかりの俺は、ある日マンションでこっそりゴミを出す女を目撃。捨てたものは何と大人の玩具……!「その日、拾った恋」「緑の檻」を収録。
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小野双葉/稲村進
- 妊娠中の妻が好んで聴くのは、ロックバンド「OZONE(オゾン)」のCDだった。胎教にはクラシックのほうが良いのでは、などと言いながらも、夫のジローもいつしかOZONEファンに。そんな中、妻が「あたし……この子産みたくない」 マタニティブルー、ノイローゼとして取り合わないジロー。そうして過ごす日常の中で、ついに妻...
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小野双葉
- 「オレがほしいのは……君の若さと才能だけだ」ロック界の帝王・内藤龍也(ないとうりゅうや)の事務所、オセロ・プロダクションにスカウトされた隆臣(たかおみ)。そんな時、同じようにオセロ・プロに声をかけられてから消息不明となったバンドマンの噂を聞くが――? 人気シリーズ『邪悪のジャック』でおなじみの著者により、端正な...
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政岡としや/安部譲二
- 少年刑務所出身の松田天はとあるコーヒー屋に腕貸しの広告をはって3日めになるものの、依頼がなく困っていた。そんなとき、ストーカー男に困っているというべっぴんな女性から依頼が来る。相手は自分の嫌いな裁判官ときき、恨みのある天は大いに燃える。周りはこの依頼者には裏がありそうで怪しいと言うが、天は「先に頼んできたほうの...
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北見けんいち/おだ辰夫/さかこし憲周
- 1993年に、福井県丸岡町の町おこしとして始まった、手紙のコンクール『一筆啓上賞』。本書は、このコンクールの第一回目となった『一筆啓上 日本一短い「母」への手紙』(大巧社/角川文庫)に収録されている、わずか数行の手紙文をもとに、西ゆうじ氏が、新たな物語を創作し、それを最高の漫画家たちによって、コミック化したもの...
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松森正/関川夏央
- 「人間は自分の首の上に落ちてくるギロチンの歯を磨いていただけだったのだ」(「五月の晴れた日」)。原作・関川夏央、作画・松森正のコンビによって『地球最後の日』をテーマに描かれた短編4作品を収録した傑作作品集。作家、関川夏央ならではのハードボイルドなセリフやエッセンスを随所に散りばめながら、核戦争による放射能汚染や...
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千葉潔和
- 魑魅魍魎の蠢く卓上に魔性の女が舞い降りる!?彼女の名は沙耶!!対立する暴力団をバックにつけた大手開発事業団の間で行われる麻雀勝負、掛け金は開発予定地となった工場跡地。何百億という金が動き莫大な利益を生む土地を賭けた命がけの勝負に代打ちとして現れた沙耶。彼女が放つ魔性の一打は相手のすべてを喰らい、勝利を貪りつくす...
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谷間夢路
- 目は私たちにとって大切なものです。でも、普段はそのありがたみをあまり感じていません。人間は自分の目で見たものしか信じません。それは自分の目はウソを言わないからです。私、最近目がちょっと変なので、病院通いしています。担当の先生は若くてカッコ良くて優しいんです。先生に車で送ってもらえることになり、喜んでいたのですが...
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石原浩平/棟居仁
- 横浜市行政法務課取締官・芦辺駿平(26歳)は、毎晩違う女を部屋に連れ込んでは夜景を見せて口説き落とすハードボイルドな青年。しかし彼には若干26歳にして中学2年生の娘・雪乃が居る。雪乃の母親・鈴香は難産に耐え切れず出産後すぐに他界し、雪乃と駿平は離れ離れに…なったはずなのだがひょんな事から感動の再会!?「鈴香の死...
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出井州忍/古山寛
- 「ある女性」を探し求めさすらう子連れ聖門茎十郎(せいもんけいじゅうろう)。そのセックスは向かうところ敵なし!!日本一のソープランド街である東京・吉原……大見世小見世あわせて160軒の盛況を誇る花の吉原に、近頃妙な男が出没し始めた……それが聖門茎十郎!!連日その店のナンバーワンを選んでは、職業意識に徹したはずのソ...
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千葉きよかず/松田康志
- 水泳の飛び込み競技…それは10メートルの高さから飛込んだときに水面から受ける衝撃が1トンにもなるという過酷な競技。白鷺高校1年A組の転入生・潮崎水羽(みずは)はクラシックバレエのコンクールで何度も優勝し「天才」と呼ばれた少女。だが、世界的なプリマドンナだった母親の厳しい指導についていくことができず、母親への反発...
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安達拓実
- 「ブライダルチェックって、こんなことまでするんですか…!?」結婚を控えた男女が、性病やエイズ、妊娠・出産にかかわる問題がないか等を病院で調べてもらう検査――『ブライダルチェック』。保育士の加遠野優馬は同僚のくるみと結婚を意識して交際中だが、ある悩みをかかえていた。くるみとのエッチの時、途中までは何の問題ないのに...
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松本蜜柑
- 人生というものはびっくり箱だ。一寸先には何が待っているか判らない。うちの死んだ爺さんの言葉だが……今日初めて会った男に騎乗位で腰を振られている今程それを実感した事はない。まさか俺が、こんな、こんな事に……。俺は和泉清武(アラサー)、事務用品を中心とする通販会社の営業部係長でそこそこの出世頭だ。同じ社内で一つ年上...
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東陽片岡
- 古いが雰囲気のある居酒屋で酒を飲んでいる男。彼は煩悩と快楽について語っている。例えば、酔っ払って布団に入り、眠りに落ちる時の気持ちよさ。あるいはラーメンと一緒に春巻きをパリパリと食べている時の高揚感。ひとしきり話した男はスナックに行こうと思い店を出るが…。──作家本人が、酒、パチンコ、女等々についての体験を語る...
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川崎三枝子
- 麻利亜は、日本全国数万人もの不良少女達を束ねる「党・麻利亜」の女王。並外れたカリスマ性で熱狂的な支持を受けている。ところが横浜の一部を統率している幹部・阿也が反旗を翻した。「党スネーク」を率いて麻利亜の仲間をリンチにかけたのだ。そうして大規模な抗争の火蓋が切られたのだが、やがて少女達は麻利亜の本当の恐ろしさを知...
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東陽片岡
- 首都高の下でダンボールハウスに住む三人の男達。その内の一人、トメさんが一升瓶を持って来たので酒盛りが始まった。それにしてもどうやって酒を入手したのだろう。不思議がる二人に、トメさんは事のいきさつを話し始めた。なんでも彼は、割烹「志乃」の美人女将の前で切腹しようとしたらしいのだが…。──お金は無いが明るく生きるオ...
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東陽片岡
- 「ちきしょう、たまんねえぜ、ここの煮込みはよぅ」。居酒屋で、サングラスにパンチパーマの男が一人、酒を飲んでいる。そこに現れたのはグチを聞くのが仕事の「グチ聞き屋」。パンチパーマはグチ聞き屋に一杯飲ませて話を始め…。──飲み屋に、スナックに、ピンサロに、ダメな男達のドラマがある。哀愁漂うシュールギャグ短篇集。