『グループ・ゼロ』の作品一覧
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鯖玉弓
- 吉沢ツムリ事務所に勤め始めて3ヶ月。給料は凄い金額だけど、仕事内容がわけ分からない。「とある団地の階段の踊り場にある植木鉢を壁から数センチずらす」等、まともな仕事じゃ無いのは何となく分かるけど、お金を貰えるなら…と続けている私。ある時、同僚・本田が「とある公園の西側トイレ前の溝のフタを斜めにずらす」というこれま...
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鯖玉弓
- 超常現象研究会に所属する宝塚は、生徒会の守口に片想い中。目つきの悪いつぶらな瞳、ちょっと上を向いた鼻、あぁなんてキュートなんだ…。ある日守口から「実績が無いので今年の超研への支給額はゼロに決定」と告げられた宝塚。UFOとか幽霊なんているワケ無いんだと言う守口に対し、じゃあ超常現象の存在を証明すれば良いんだな!と...
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加藤龍勇/後藤啓介
- 〈春陽の戦い〉の後、四散した心のかけらをさがしてあてどなく旅を続ける、元戦士・寝黒――。眼に映るものは、滅びゆく都市、自然の秩序に同化する機械・建築物、葉脈に織り込まれた悲しみの記憶、酸化するメタル・フラワー、イメージの焦点に出現する新しい惑星、過去と共に封じ込められた鏡の中の少女……。人気イラストレーター加藤...
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はやせ淳
- 「中谷啓介」22歳。初の出社日に遅刻をしてしまう!その職場とは業界では有数の女性下着メーカー!遅刻をして変に注目をされてしまったが、何とか他の新入社員達と合流し社内の案内を受けていた。そこで女性の下着を見て恥ずかしがっていると皆から笑われてしまう。そんな啓介の行動を見ていた同じ新人の吉村は、目立って先輩社員達に...
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服部かずみ/神保史郎
- 中学野球の神奈川県大会決勝。若木中エース・大場球人の豪速球にバッターは手も足も出ずゲームセット、18奪三振の大会記録を打ち立てるとともに、見事大会優勝を決めた。キャプテンかつピッチャーの三年生・大場は一躍神奈川県のスターに。スタンドの応援団に向かって、次は甲子園で会おうと高らかに宣言した。彼はすでに野球の名門校...
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左近士諒
- 倒れた父親に代わって探偵事務所の所長を引き受けた元気娘・大和あゆみ(やまとあゆみ)。記念すべき初仕事の依頼主は「的場ガンショップ」の店主。ショップからから盗まれた改造拳銃を取り返して欲しいが警察に相談できないためあゆみを頼ったとの事。犯人と思しき少年を見つけ出し、ナンパされたふりをして近付くあゆみだが、そこへヤ...
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桑沢篤夫
- 夏の甲子園出場をかけた予選・決勝に、飛んでもない高校が勝ち上がってきた。今年創立されたばかりの全員一年生チームの緑山高校。怪物・二階堂を筆頭に、個性豊かというか、チーム・ワーク無視の目立ちたがり屋軍団。試合中も喧嘩してばかりだった。優勝候補の神堂高校と、1対1のまま延長16回の表、3ランを打たれる二階堂だが、最...
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武本サブロー
- 北海道・薄野銀座街。トルコサルタンという風俗店に勤めるナンバー1の女「麗子」。そんな麗子のもとに一人の客が訪れる。その人物は元レスラーの「ポセイドン・鰐口」という男。鰐口は麗子を気に入り、大金を出し明日の朝まで専属契約を提案してくる。麗子はそれに応じて酒を一杯飲み交わし車で夜の街へと出る。すると突然、鰐口は急な...
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あすなひろし
- 小学生のテツは、父ちゃんのことが大好き。父ちゃんは大工さんで、仕事ができて優しくてハンサム。かあちゃんのことをとても愛している。わき腹には戦争のときの鉄砲の弾のあとがある。だけど元気で明るい父ちゃんが大好きなんだ。父ちゃんが珍しく晩御飯のときにお酒を飲んでいた。そしたら父ちゃんが苦しそうにして盃を落としたんだ。...
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宮越和草
- 今村久美子(28)、工場勤務十年目。両親は十年前に事故で他界。以来幼い弟妹を育てる為に働き詰めの毎日。その甲斐あって弟は大手企業に就職、妹は芸能界デビュー。二人を無事に育てあげ…正直今はヌケガラ状態。そんな久美子にとって唯一の癒しは、通勤電車を待つ間だけ、向かいのホームに立つ名も知らぬ「あの人」を眺める事。別に...
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あすなひろし
- 待っていたバスに乗り遅れ、途方に暮れていた亜紀は、偶然通りかかった車から声をかけられる。運転していたのは亜紀が大学生の時教育実習に行っていた中学校の生徒、ジュンだった。ジュンは見違えるような大人の好青年になっていた。助けられた亜紀はホッとするものの、ジュンと話を続けているうちに何かが変だと感じ始める。寒気までが...
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あすなひろし
- 私は青春ということばが嫌いです。青春は短く美しい、とか、二度とは戻らぬ、とか……私はそんな少女趣味にも聞こえるしらじらしい「青春」ということばが嫌いです。それは今、私達の生きているこの時間を、おとな達が郷愁をこめて勝手にそう呼んでいるに――過ぎないから……。家族、兄弟、男と女…人々が織りなすほろ苦い人間模様を繊...
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あすなひろし
- イサムは明るくてやんちゃな少年。問題起こして大騒ぎになることもあるが、豪放磊落なタクシー運転手の父と、根っから明るい働き者の母に愛され、まっすぐすくすくと育っていた。お金はなくて長屋暮らしだったが、近所の人は皆仲良く、幸せな暮らしがそこにはあった。イサムは足が速くて、クラスのリレーの期待の星だった。そんなある日...
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武本サブロー
- 八丁堀同心の小柴蜂郎と岡っ引き・熊十、合わせて通称「熊ン蜂」の二人が、江戸で巻き起こる様々な犯罪・事件を解決してゆく! 時は安政三年。ペリーの来航や安政の大地震等世相をゆるがす出来事からの復旧もままならぬ中、熊ン蜂の元へ事件の知らせが。質屋や料亭を襲い、住人の命を無残に奪っては金品を持ち去る押し込み強盗が多発し...
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あすなひろし
- 九月のある夜のこと。それはそれははげしい雨と風で、草っぱらの真ん中にある赤いトタン屋根のわたしのおうちは吹っ飛んでしまいました。そこでわたしは、あくる日いっぱいかかっておうちを建て直し、気分を変えようと屋根のトタンに青いペンキを塗りました。ところが大変! おうちができあがったときになって、わたしはかわいいプーの...
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三浦みつる
- 浮世絵師の尾茶野好斎こと森本好助。とんでもない女好きなスケベ野郎だが、その手で描くセクシー春画の出来は天下一品! そして根は優しく正義感溢れる男なのだ。ある日好助の元へ一人の男が訪ねてくる。男は好助の春画を持ち、「ここに描かれた少女が10年前生き別れた娘に似ている」と言い出した。早速モデルの少女本人に問いただす...
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三浦みつる
- 中学を卒業後すぐに大手ランジェリーメーカーに入社した上原ツグミは、15歳のOLとして今日も元気いっぱいに働きます! 課長からのたっての依頼でこの秋に発売予定の新作ランジェリーのモニターを引き受けたツグミ。早速身につけてみるとスケスケでエッチすぎ! だけどこれも会社のためと、そのまま仕事へ。外回りの営業にお供する...
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加藤龍勇/後藤啓介
- 人気イラストレーター加藤龍勇&後藤啓介のコンビがお届けする幻想イラスト集! 幻の初期作品集「東京無漂流」を初め、単行本未収録漫画と多数の描き下ろしイラスト、エッセイで綴る、夢の作品集。旧作から最新作まで、ふたりの今と昔を濃縮パック。(作中より抜粋)表題作ほか『A-ロボットで行こう』『風織人形』『少年の青、少女の...
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三浦みつる
- 働く男がいて、働く女がいて、だから職場はいつでもドラマチック。OL・三鷹陽子が働く部署の課長・立川が今月いっぱいで定年退職するという事で、何か記念をと考える女子社員達。そこでサプライズとして、奥さんに先立たれ子供も居ない立川課長のため、陽子が1週間限定で課長の奥さんになる事が決定。通いで夕食を作ったり話し相手に...
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三浦みつる
- とある街に一人の男…霧雨の降りしきるネオン街、トレンチコートにソフトハットを被り気分はハード・ボイルド! その男の名は鸛土佐衛門(こうのとりどざえもん)職業ヨロズ屋稼業。そんな土佐衛門はとある人物から仕事の依頼を受けて、覚せい剤が流れていると噂されている桃百合女学院を訪れていた。到着し依頼人から話を聞く前にハッ...
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加藤龍勇
- 原作は宮沢賢治が1922年に執筆した、岩手県奥州市江刺原体地区に古くから伝わる民俗芸能の一つである『原体剣舞』を見た若き日の体験を元に書き上げた詩歌『原体剣舞連(はらたいけんばいれん)』である。原体剣舞は先祖の霊を鎮めようと伝えられてきた念仏踊りの一種であると思われ、そのため踊り手の役はすべて子供達が演じ、その...
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三浦みつる
- ファミリー通信社ケサランパサランとは、家族で営むいわゆるスクープ屋である。雑誌社からの依頼に答えて、芸能ゴシップから重大事件まで、他では取れない大スクープを掴むのだ! 今回の依頼は、いま若者の間で熱狂的な人気があるノア天界という謎の音楽家の徹底取材。しかしただのインタビュー記事ではない。なんでも彼のコンサートに...
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てしろぎたかし/林律雄
- 建築会社の営業部に勤める「榊武馬」。営業成績は最下位! そんな武馬に上司が話をしている最中に外の様子を見つめる武馬、その日は風が強くその風の強さを見ていた武馬は突然会社を飛び出し何処かへ出て行ってしまう。武馬が向かった先は田舎にある一本の大きな木。その大樹を心配そう見て『風に負けるな!』と話しかけると、後ろから...
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三浦みつる
- わたしの名前は明日美、21歳。旦那さまは恋野退助さん、某女性下着メーカーにつとめるちょっと年上の33歳。今年の春に結婚式をあげたばっかりのホッカホカの新婚です! 愛の巣となったこのマンションに来るお客様にはいっつも女子高生に見られちゃう。ひどいときなんか中学生って聞かれちゃうんだよ。そんなに若くみえるのかしら?...
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あすなひろし
- 庭の隅に咲いたかたばみの黄色い花。まだ子どもだった珪子は、母の咎めを聞かずに花を摘む。小説家である父はそんな娘の姿を見て、自分の小さかった頃のことを思い出していた。花を摘んだ思い出はまるで昨日のことのように思えるのに、いま自分たちの生命を分けた幼い娘が同じことを繰り返しているのを見る不思議さ…。月日が経ち、年頃...
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こいでみえこ
- 片恋(かたこい)……自分を思わない人を恋い慕うこと。大学1年生の川瀬均が恋する相手は、実の兄・光郎。人に言わせれば同性愛かつ近親愛だけど、口に出す気も無いし誰に惚れようが自分の勝手……。叶うことの無い片想いのモヤモヤを抱えたまま大学生活を過ごす均の前に、兄によく似た池上夏彦が現れる。強引に距離を縮めてくる均に最...
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こいでみえこ
- 進堂 新(しんどうあらた)趣味は旅行・放浪。そんな新が以前カナダを旅していた際に現地民からある一通のハガキを受け取っていた。そのハガキは山で発見された持ち主不明の荷物に入っていたらしく、「一美へ”もう待つな”」と意味深な事が書かれていた。ハガキを手に日本に戻った新は好奇心から書かれている住所へと向かい到着するこ...
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わたべ淳
- 外国へ行く両親と離れ、あこがれの下宿生活を始めた中学2年生の西岡太郎。しかもその下宿先には、同い年でボインの美少女・星我キララが居て太郎のテンションは爆上がり。しかし彼女のお尻に目をやると…シッポが付いている!? なんと下宿先の星我一家は悪魔の家族だったのだ。しかも悪魔の娘は人間にシッポを見られた場合その人に尽...
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新谷かおる
- サバンナRX-3のロータリーエンジン12Aの音が背中にはりつきそうになったとき、無意識のうちに右手はスロットルを全開位置にしていた…後輪の滑る音と同時にカワサキZ400FXの心臓も嫌な音を立てて2気筒死んだ…。ガードレールを突き破ったRX-3は、だれがみたってキロいくらの鉄クズになり果てていた。FXのDOHCも...
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矢野健太郎
- 荒沢柾見・サッカー部でモテ男の柾見がいつもの様に女子からラブレターを渡されていた。しかし、姉と妹がいる柾見はその影響から女嫌いだったのだ! そんな柾見を見て親友・岩重から「男が好きなのか?」と言う質問に「当たり」と冗談の様に言う柾見だったが、男の方がいい!と本当に思っていた…特に岩重とは一緒にいたいと思っていた...