『ホラー シルキー』のコミック一覧

かずはしとも
王妃は城の奥で魔法の鏡を見つけた。この国で一番美しいものはだれかと尋ねると、鏡は夫の不倫相手の伯爵夫人だと答える。わかっていたことだ…ため息をつく王妃。そう、彼女はお世辞にも美しいとは言えない容姿だったのだ。ある日、王妃は鏡に問いかけてみる。「鏡よ、この国で一番醜いものはだれ…?」映し出されたのは薄汚れた1人の...
かずはしとも
飲んだくれのほらふき男、ジャックが死んだ。息子のディックは父の遺品である壊れた竪琴と鳥の羽根を町の市場へ売りに行く。それらは、生前父が「魔法の豆」の木を伝って雲の上の御殿で手に入れたと自慢していた品物だった。市場で竪琴に目を留めた老人の言葉から、父の話がほらではなく真実だと知ったディックは、自分も「魔法の豆」を...
永久保貴一
あのサイキック伝奇ホラーアクションマンガ「カルラ舞う!」、ホラーシルキー初登場&待望の新シリーズスタート!今回の「宿儺を殺した神」編は辰王と近江の池田兄弟の幼少期を描きます。まだ幼い洋江(辰王)を連れて逃げた母・真奈美は、奈良に潜み、お化け屋敷のような怪しい家に住み始める。洋江はそこに若い女の怨霊と、もうひとつ...
愛田真夕美
「いつか 一緒に見ようね――」とても綺麗だというオオゴマダラチョウのサナギを一緒に見る約束を、幼い日に初恋の女の子と交わした微かな記憶。体調を崩して薄暗い荒れた部屋に閉じこもり、外に出ることもなく、廃人のような生活を送っていたヒデアキは、いつからか幾度となくその昔の夢を見るようになっていた。ある日、外で騒いでい...
かずはしとも
人魚のリーセには、仲間に秘密の宝物があった。それは沈没船に積まれていた美しい青年の絵。彼女は「人間に近づいてはいけない」という人魚族の掟に背いて海辺の城へ通い、絵によく似た王子の姿を遠くから眺めることを小さな幸福としていた。子どもの頃に王子に助けられて以来の片想いだった。王子への想いと人間の世界への興味がつのっ...
大橋薫
「幽霊といじめはとてもよく似ている、どちらも見ようとしなければ気づかない――」転校生の犬上黄泉香は田舎の高校に転校して「いじめ」の洗礼を受ける。いじめに気づいてくれた教師・水沢先生から、この町は異様で陰湿で怖い禁忌がやたら多く、神隠しが多いことを聞く。例えば決して振り向いてはいけない「置いてけの道」。振り返れば...
山下友美
T州の人気ラジオ局KTUNの伝説的人気D・J、ドナルド・ウォーカーに代わってゴールデンタイムの番組を受け持ったブラッド・スリング。霊と会話できる、という触れ込みの彼には「ゴーストD・J」という異名がついていた。ゴールデン初日の番組内で「久しぶり」と話しかけてくるリスナーからのリクエストにブラッドの顔色は一変する...
大橋薫
華やかな社会人生活と出会いを夢見てた森山恵里は、田舎の小さな事務所で不平不満の毎日を過ごしていた。かなり年上のお局様先輩に超イケメンの彼氏がいることがどうしても許せない。「ずるい」「私の方が」身勝手な横恋慕が恵里を暴走させていく。これは恋なのか、憎しみなのか、呪いなのか? (40P)(この作品はウェブ・マガジン...
楠桂
人はそれが何者だかよく顔の見えない誰そ彼(たそがれ)時に怪異と出会う。山で、川で、森で、海で、時には道端で草むらで、何か不気味な正体不明の怪異と出会う。けれどおれ百鬼(なきり)哲の場合、怪異はたいてい実家にいる。そう、おれん家は変なのだ。今日も今日とて家中を何かが彷徨(うろつ)き、足をつかみ髪をひっぱり呪う相手...
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