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ザ・女の事件 愛する苦悩の果てに難病の息子を手にかけた母

ザ・女の事件 愛する苦悩の果てに難病の息子を手にかけた母
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作品のあらすじ
【平成15年・神奈川県】ある夜、山下秀隆(やました・ひでたか/61歳)が帰宅すると、そこには妻・澄子(すみこ/60歳)が左手首と胸を自ら刃物で刺し倒れており、その横で4年間寝たきりだった息子の昇(のぼる/40歳)が人工呼吸器のスイッチを切られすでに死亡していた。昇は路線バスの運転士として働いていたが、35歳のときに原因不明の難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS/世界一有名な患者として、2018年に死去したイギリスの宇宙物理学者・ホーキング博士がいる)を発症し、神経細胞を冒され徐々に全身の筋肉が衰えていき、やがては呼吸も止まり死に至るという前途を悲観しての、母・澄子による無理心中とみられた。結局、澄子は一命をとりとめ、昇からの要請を受けての嘱託殺人容疑という比較的軽い罪に問われることになるのだが、そこには実際には通常の殺人よりもはるかに重い、愛ゆえの苦渋と葛藤が存在したのだった――…。(※本コンテンツは合冊版「ザ・女の事件Vol.2-(5)~特集/悲しみの身内間殺人」の内容と重複しています。ご注意ください)
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    【平成15年・神奈川県】ある夜、山下秀隆(やました・ひでたか/61歳)が帰宅すると、そこには妻・澄子(すみこ/60歳)が左手首と胸を自ら刃物で刺し倒れており、その横で4年間寝たきりだった息子の昇(のぼる/40歳)が人工呼吸器のスイッチを切られすでに死亡していた。昇は路線バスの運転士として働いていたが、35歳のときに原因不明の難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS/世界一有名な患者として、2018年に死去したイギリスの宇宙物理学者・ホーキング博士がいる)を発症し、神経細胞を冒され徐々に全身の筋肉が衰えていき、