【平成18年・東京都】2006年12月。東京都T市の警察へ、元都職員で現在独り暮らしの男性・成田茂(なりた・しげる/64歳)が10月から行方不明になっているとの通報があった。通報者は同市在住の無職・矢部義則(やべ・よしのり/66歳)という男で、その挙動に不審な点があったことから問い詰めると、どうやら背後に怪しげな中国人女性の存在が浮かび上がってきた。成田とも矢部とも関係を持っていたと思われるその女・余発玉(ユー・ファエ/日本名・小山康子)は、なんと「成田さんを殺した」と言っているという。果たして、この余発玉が辿ってきた過酷で数奇な人生とは? 彼女たち3人の男女の一筋縄ではいかない愛欲と憎悪に満ちた関係性とは? いま、その驚愕の真実のすべてが赤裸々に暴かれる――!(※本コンテンツは合冊版「ザ・女の事件Vol.3-(5)~特集/愛と欲望に溺れた果てに」の内容と重複しています。ご注意ください)