『日野日出志』の作品一覧
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- 旧家に暮らす僕は絶えず家を出たいと考えていた。言い知れぬ恐怖と不安に苛まれていた毎日。
近づいてはいけない開かずの間と、狂った家族、祖父、祖母、父、母、妹。
狂気と残酷に囲まれて過ごす日々。
それは赤い蛇が現れることで、これ以上考えられないほどの狂った世界に僕は引き込まれていく。
日野日出志が一人称で語る時、...
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- 友達ふたりと田舎のおじいちゃんのところへ遊びに行った秀一は、帰りの列車で奇妙な体験をする。トンネルに入ると突然電灯が消え、真っ暗になった中でものすごい騒音がしたのだ。トンネルを抜けると座席に黒い羽が落ちていて、周りの乗客がまるでゾンビのように恐ろしい顔になっていた。
帰宅すると、出迎えた両親の様子がおかしく、奇...
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- Walking Dead
死んでいるのに生きている!
男はそんな自分を受け入れられず
さまよい続ける。
当然、出会う人たちや組織は彼を
忌み畏れ、災いと受け取るのか?
醜く腐った彼の姿を世間はどう扱うのか?
物語は哲学的な様相まで見せて、非現実の世界に
読者を誘う。
日野日出志でしか描けない究極のホラー。
19...
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- むかし、白馬岳のふもとに茂作と箕吉というきこり親子がいた。ある吹雪の晩やっとのことで探した小屋で暖をとり、寝入ったところに雪女が現れ、父親の茂作を凍死させてしまう。雪女は箕吉の命は助ける代わりに決して他言することのないように言い残し去った。
一人きりになって寂しい思いをしている箕吉の家に、一人の美しい女性が訪れ...
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- 工場地帯に住む少年は、ある日空き地で風変わりなまだらの卵を見つけ、家に持ち帰った。
ある日、学校から帰宅した少年は、何かが卵からかえっているのを見つけたが、なんと愛犬のポチや飼っていた小鳥たちが殺されていた。
一体なにが起きたのか?
表題の「まだらの卵」を始め、日野日出志珠玉の短編を集めた。1976年初版時の表...
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- これは血の匂いとその美に魅入られて地獄に落ちたある無名絵師の狂気と戦慄に満ちた恐るべき告白の物語である。(冒頭の言葉)
作者自身を投影した絵師の独白で綴られる本作は、筆舌に耐え難い残酷な表現で埋めつくされ、まさに日野日出志の「狂気」が見事に圧縮された怪作である。ここでは作者の死、苦、血、狂、女全ての表現において...
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- 腐乱犬酒多飲(ふらんけんしゅたいん)博士によって海から引き上げられ生命を得たモンスターは生みの親の博士の命を奪い、一人街に出る。そこから恐怖のストーリーが始まる。街を破壊し、人々を恐怖に陥れながらさまようモンスター。その運命は!
表題の他、「ゆん手」「鶴が翔んだ日」「山鬼ごんごろ」などのユニークな佳作を収録。1...
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- 雷鳴轟く夜、生まれ落ちた双子のうち怪物のごとく奇怪な片方の赤ん坊は、ゴミ捨て場の一角に死んだまま捨てられた。しかし、怨念の鬼火が再びその女児に命を与え、復活させる。そこからおぞましくも悲しいその子の運命の物語が始まった。
あまりにも残酷で怪奇溢れる仕打ちの中に人間の存在を問い直す、「蔵六の奇病」にも通ずる隠れた...
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- 私の名は日野日出志。怪奇と恐怖にとりつかれたまんが家である、、、から始まる作者の告白的作品。自伝とも夢想とも言える形式の中で怪奇と猟奇が集約された傑作。ラストの3日後に君は死ぬと読者に指差して言い放つ狂気は何物に代え難い。
その他「蝶の家」「七色の毒蜘蛛」「白い世界」「博士の地下室」「どろ人形」などの傑作揃いの...
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- 怪奇作家梅木は、妊娠中の妻にトカゲの赤ちゃんが生まれたらすごいと冗談を言って、困らせていた。しかしそれは現実のものとなり、トカゲの赤ちゃんが生まれてしまう。恐れおののいた梅木は,始末しようするが、妻はなんと育てると言い張った。そこから不幸で奇怪な物語が始まる。
表題のほか名作「赤い花」「水の中」も収録した、傑作...
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- 水泳部のエースでありキャプテンを務める女子高生スイマー亜矢を突然水の怨霊が襲う!亜矢の体は、全ての水分が吸い取られ一瞬にしてミイラと化すのだった。学園に巣食う人間の想念が、さまざまな怪奇現象を起こす。身近な学園で起きる恐怖短編集。1993年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
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- 現在からもう300年ほど昔のこと。中川佐渡守という大名の家来のひとり、関内という若侍が居た。桜の花が満開の時期のある日、お花見の席で関内がお茶を飲もうとしたとき、茶碗の水面に不気味な男の顔が映っている事に気付く。背後には誰もおらず、勿論自分の顔でも無い。気味悪がりつつも一気に飲み干す関内だったが、その日の夜に彼...
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- ホラー怪奇漫画の巨匠日野日出志の全作品網羅に挑戦する、電子コミック全集がついにスタート。
1967年のデビュー作<つめたい汗>から代表作<蔵六の奇病><赤い蛇><毒虫小僧>まで、初単行本化作品を含む珠玉の作品の数々を順次刊行いたします。
画業53年を迎えた、日野日出志作品の歴史を振り返ります。
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- 残酷でグロテスクな恐怖マンガの作家として有名な日野日出志。
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- 幽霊屋敷と呼ばれる古い洋館――。だが、そこには、ヘビ、毛虫、ヒル…などの虫を愛する不気味な虫コレクターが一人住んでいた。高校生の百合は、ある夜、異常な恐怖に襲われ、気絶してしまう。そして、ふと気がつくと、そこには奇怪な姿の虫たちと、不気味な男の狂気の笑い声がこだまする、地獄の地下室だった……。
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- むかし・・・京の都の外れに妖怪が出るという巨大な門があった。
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- むかし・・・丹波の国にある男がおばあさんと二人で暮らしておった。
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- 雪が降り続く人里離れた山の中に、ユキは祖母と二人で住んでいた。
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- むかし・・・奈良に住む岩島という商人が品物の仕入れにいった帰り道、琵琶湖のほとりで休んでいた。
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- 日野日出志の代表作とも言える「蔵六の奇病」が単話配信。
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- むかし・・・摂津の国の茨城という小さな村で一人の男の子が生まれた。
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- むかし・・・近江の国に安義の橋と呼ばれた、恐ろしい橋があった。
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- やけに猫が多いその村について、一人の少女が話を始めた。
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- ヘビ虫 骨虫 ドクロ虫 肉虫 血虫 死毒虫
ここは地獄の底の底・・・
うごめく地獄の毒々虫よ
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- 「怨んでやる!この世の全てを怨んでやる!!」 主人公由紀の親友は霊能力を持つ美少女魔子。魔子は不思議な出来事を予知する能力を持っていた。 ある日、学校で解剖されたはずの蛙が一斉に動き出し、人体模型までもが校内を歩き出すという怪奇現象が発生する。