3×3EYES
作品のあらすじ
都内の高校に通う藤井八雲のもとに突然、パイという少女がチベットの奥地で行方不明になった民俗学者の彼の父の遺骨と手紙を持ってやってきた。手紙によると、少女は不老不死の術を操る伝説の妖怪の唯一の生き残りであり、人間になる方法を探しているので力になってやってほしいという。一笑に付した八雲だったが、人面鳥タクヒに襲われて重症を負い、まさに死ぬところを少女の術に救われ不死人“无(ウー)”として蘇る。かくして不死身の肉体を得た八雲は、額に第3の眼を持つ妖怪少女パイと共に人間になる方法を求めて旅立つのだった。
妖魔「神獣ローカパーラ」によって、細胞変質病は全世界に蔓延。人類社会は瞬く間に破滅状態に。
再びベナレスにさらわれるパイ。パイを救い出すため、アマラに乗り込んだ八雲たちに待ち受けていた事実は…!?
ベナレスの目的は、パイの複製体「カーリー」を作り、今度こそ「人化の法」で鬼眼王を完成体にすることだった!
パイの複製体カーリーを保護した八雲は、ウシャス復讐のため、単身鬼眼王のもとに向かったアマラと精神同調してしまう。
鬼眼王攻撃の準備を進めていた八雲は、獣魔術を失ってしまう。一方、世界では、生き残りの人々がいることが判明!
月に潜入した綾小路葉子から、細胞変質病対策の術を受け取った李鈴鈴たち。だが、鬼眼王たちも月に向かってくる。
鬼眼王は人類に対し、最終宣告をする。太平洋上に配置された謎の物体「サンハーラ」も、成長を続けていた。
残された時間がわずかだと知った三只眼は、自ら「人化の法」に臨み、内側から鬼眼王を休眠させることを決意する。
「人化の法」が遂行された。三只眼は鬼眼王に取り込まれてしまい、八雲は無力な人間に戻ってしまう。
滅亡した世界の中で迎える、人類、そしてパイと八雲の未来は!?愛と冒険の大河ロマン、堂々の最終章!